なぜ唐突に、えちえちおねえさん?

#えちえちおねえさん最高 #シュール

#衝撃 #悪酔い

#悪夢のような寓話 #恵方巻ノリエって思いつく? 

#脳の休息 #気分転換 #文字の海に溺れる


題名:森のパン屋さん

作者:齋藤雅彦

紹介文より抜粋:

「なし」


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894096300


 〜〜〜〜〜〜〜〜


 衝撃の問題作、現る! です^^

 シュールすぎて、自分でもなんとも言えない笑いが自分の中から湧きあがってきました。なんですか、これは……。全体を通して、よくわからないのですが、そのよくわからないのが好き。私は変でしょうか? どなたか、こちらの作品を読んだ感想をぜひ私に教えてほしいです。作者さんではなく、この私に……^^


いやいや、「森のパン屋さん」というファンシーなタイトルに騙されちゃ、いけなかった。


 こちら、全八作品のそれぞれ完結した短編集なんですけど、一話の「えちえちおねえさん」と八話の「裸の女王」は、関連がありそうです。……ありそうとしか、私には言えません。


 悪酔いした脳が見る悪夢のような寓話。

 そんな印象を受けます。ぶっとんだシュール作品がお好きな方は、ちょっと一度ご覧になってみてください。

 私は、本作を読んで、「この作者さん、ぶっ飛んでてスゴイな……」と「読んでちょっと救われた」と二つのことを思いました。


 一つのお話の中に一貫性がないわけではないのですが、どうやらそれは一本でもくねくねと変形していたり、そもそも一本ではないような内部構造になっています。

 先ほど、悪酔いした脳が見る悪夢と表現させていただきましたが、油断すると迷路に迷い込むか、はたまたスルーして着地するかの、どちらかです。


 個人的に気に入った点として、この作品に登場する人物の破壊力たるや……凄まじいものがあります。一話の「えちえちおねえさん」のバグパイプ、四話の「ちーちゃん」の体長と体重、五話の「寅さん」の正体、六話の「恵方巻ノリエ」のネーミングセンス。

 また、人物のやりとりがとっても滑稽で面白いです。一話の「えちえちおねえさん」と「俺」の会話もそうですし、二話の「熊さんの幽霊」の開口一番のセリフも、吹き出しそうになります。……吹き出さない人もいるのかな……(書いていて不安になってきた。)


 ただ、七話だけは少し作風が違っていて、酔いが醒めるというか、冷めるといいますか、読了感がなんとも言えない味わいを持っています。一気に心を不安にさせるような夜風が吹いて、私は本当に狐につままれた気分になりました。

 だがしかし、悪夢は醒めていなかった……八話の「えちえちおねえさん」再来ですよ。

 

 私は、本作を「読んでちょっと救われた」んですが、具体的には脳の休息、気分転換ができました。久々に難解? な文字の海に溺れる体験ができました。もやもやが吹っ飛んでスッキリしました。

 齋藤さん、ありがとうございました^^

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