「アパルトマンで見る夢」は「オシャンティなバカンス」でした^^

 題名:アパルトマンで見る夢は 

 作者:リエミ

 紹介文より抜粋:

「仕事に行き詰まりを感じた女優、舞花。

 逃げるように来た引っ越し先で、どこか不思議な絵描きと出会う。」


https://kakuyomu.jp/works/1177354054887538700


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 今回、このレビュー集のために立ち上げた自主企画に参加してくださった作品からの一作です。

 拝読させていただいた時点で既にたくさんの★を獲得されていたので期待大でした。


 15話で構成された中編作品ですね。


 リエミさんの作品の特徴として、品のある文体と、時間の流れや人物のやり取りにおける間をとても大切にされています。


 だからでしょうか、引っ越し先で出会う人との会話が「オシャンティ」という言葉が似合います。クールとかスマートとかじゃなく、オシャンティなんです。

 日常でこんなセリフ言う? と聞かれると言わない。でも、アパルトマンでのバカンス中はいいんです。だいたいにして、主人公の舞花は女優さんだし、フランス帰りのかけるくんも外国人みたいなもんだから、いいんです。(ゴリ押し)


 また、冒頭で登場する、「キミカ」と「要二」は終盤まで謎に包まれていて作中では多く語られません。それでも、所々に伏線があり、そこがこの作品を面白くしている鍵だと思うのです。

「面と裏」の顔を演じわけるという点で共感した舞花とかけるは、期間限定のバカンスで次第に惹かれ合うのですが、それが二人だけの恋愛ごっこではなく、ちゃんと前向きに互いの夢の実現へと繋がっている点で好感が持てますし、決してご都合主義には収まらない、理想のハッピーエンドだと思います。


 誰も不幸にならない、光みたいな希望を見せてくれるキラキラした作品でした。


 文章や構成に破綻もなく、すっと胸に入ってくる良作で、私の好きな世界観でした。

 その他のリエミさんの作品も、登場人物と情景の描写が美しくて、読んでいて勉強になります。

 何か大きな事件が起きなくても、日常の中にある光みたいなものにフォーカスして、丁寧に、またキーワードを反復してちりばめる、そんな手法も使われていますよね。



 ということで、締めになりますが、私の品評!



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 レビューは間違いなく★★★Excellent!!

「自分には書けない」★☆☆

「心が震える」★☆☆

「なんという余韻」★★☆


 これが私の最大の褒め言葉^^

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