「白目の茶色い染み」のむお

 黒人:目の中の黒子、私もあるんですけど、そこまで特別感もないためちょっとホラーの道具としては弱いコンテンツな気がします。

 小学生の会話や発想などのエミュレート能力が高い作者さんです。大人の考えた小学生の発想とか言葉遣いって嘘くさいんですけど臭みがなかったです。

 眼球のテクスチャーの表現などはかなり気持ち悪かったし、かなり予想を裏切られる展開ではありました。ただ、最初に言ったとおり少しホラーアイコンとしては弱いのであまり恐怖を感じませんでした。

 こういう、映像を脳内再生してみるとちょっと面白いのでは?やっぱり怖い?みたいな恐怖と笑いのギリギリのラインの話を恐怖に持っていくのって小説だと結構難しいと思います。これを補うには小学生エミュレート的な文体ではなくもう少し厚みを持たせた方がよかったのではないかと思います。


人外:不条理系はあんまり狙わないほうが良いですよ!

 合理を極め、筋道を整えた先に、発生する不可解が味わい深いのであって、とりあえず不条理だけ出されても誰も読んでくれません!

 せっかく可愛い女の子も良い描写もあるんだから、それでもうちょっとだけ読んでいる人に寄り添ったら良い作品が書けると思います!

 何事も! 基本に忠実に!


巨乳:ちょっとした体の特徴が原因でからかわれる女の子が主人公の夢だけど!夢じゃなかった!パターンの後味の悪いホラー。

 種明かしをする必要もないのがホラーだと思ってるので難しいのですが、遠藤くんが見ていた理由や最後来なかった理由に説明がもう少しだけあると個人的にはうれしいなと思いました。

 仲睦まじい家族や、友人関係が描写されていたので「この人達も死ぬか大変なことになるのか…」と勝手に覚悟を決めて読んでいたのですが、そんなことはなくて安心しました。

 殺人ロボマシーン、ビームはロマン…お父さんわかってる…と関係ないところですごく共感してしまいました。いいよねロボから出るクソつよビーム。


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