芦花公園ホラー賞講評

「アイデンティティ」竹箒３９０円

　黒人:魔道具を手に入れたキ●ガイママの家族ガチャ？と解釈したんですが、正直よく分かりません。謎めいた雰囲気を出すのはお上手だと思うんですが、あまりにも説明不足です。

　怖い部分が良く分からないため私は評価できません。

人外：思い通りの家族になるまでの殴打ガチャな訳ですが、惜しいのは話のツッコミどころが多い点ですね。

　何度も何度も会社や学校を無断欠席したり何度も何度も殴打されたら流石に目立つのでは？

　どうしてもそこが気になってしまったのと、殴打ガチャだって説明がわかりにくかったのが気になりました。

巨乳：映像作品で見たい雰囲気の忍び寄ってくる違和感がジワジワと来るホラーですね。

　作法は絶対というわけではないのですが、特別な意図がない限り段落一字下げをした方が読みやすいかな？と思うのでカクヨムの機能にあるツールから「段落先頭を字下げ」など利用してみるともっと読む人に親切な作品になるかもしれないです。

　クルクルと視点が変わっていき、真相に最後に辿り着く手法はとてもおもしろいし、ホラー小説などでもよく使われる演出で僕も大好きです。

　5000字前後の作品で複数人の視点を頻繁に切り替えるとどうしても淡々と出来事を綴る感じになってしまってRTAみたいに感じてしまうので、1万5000字ギリギリまで使って登場人物の感じている違和感を掘り下げるともっと不気味さが増すと思います。