　黒人:百合だ。

　本当にグールなのか単なる妄想癖の少女たちの奇跡の性癖合致なのかどっちの解釈で合ってますか？個人的には後者の方がホラー度は高いと思うんですけど。

　主人公の女子の語る平穏パートがラストの展開までの期待を高めてくれます。謎解き要素もあって面白かった。なんらかの人体からの異物が混入していること自体は想像がついたんですけど血とか髪の毛だと思ってたので驚きました。

　非常に読みやすい文章で、ゴテゴテと華美な台詞回しでないのに雰囲気は大変耽美で良かったです。現代劇なのに変に芝居がかった台詞回しは苦手なので。

人外：顔の良い女が食うだの食われるだの！

　まったくいやらしい！　やーらしかぁ！　素晴らしいですね！　ドスケベドスケベ！　キャラが可愛いお話はそれだけでもう点数が高くなります！　ライトノベルに必要なのはキャラですよ！　今回の話は導入としては非常にクオリティが高く、続きを読みたくなる素晴らしい出来でした。ただ良くも悪くも導入として胸が躍るという状態で、単体としてみた時の完成度は下がっているような気もします。

　でも僕はとても好きなので、このエピソードを導入にした長編でカクヨムコンのキャラ文芸に殴り込んでホラーがまだ生きていると叫んだりしてください。

巨乳：百合だ！！！！！！！！！！！！！！鬼の百合だ！！！！

　ホラーと言うよりは、現代ファンタジーに近い雰囲気の作品ですね。なんとなくダーク・シャドウとかそういう感じのホラーというイメージ。

　文章も読みやすく、徐々に明かされていく謎と、少しの不穏さがとてもよかったです。

　白泉社の読み切りとかにありそうな漫画などのイラスト付きで読みたい作品。

　これはハッピーエンドの百合なのでホラー度は個人的に高くないのですが、非常に良い百合でしたね…。よかった。