「狂想円舞曲」@Pz5

 黒人:ラストまで読むと悩める男が頭パーンってなった結果の話であるというのが分かりますね。

 私実は似たもの書いていて、(https://kakuyomu.jp/works/1177354054886250950/episodes/1177354054886264048)その経験から言うとこういうやつってどこで狂った世界のネタバラシするか大変苦しみますよね。

 個人的にはネタバラシのタイミングはかなりうまいと思いました。

 Pzさんはかなり文体が華麗で出てくる小物もセンスがあるのでハマる人には超ハマるタイプの小説だと思います。少し長めのやつも書いたら読みたいですね。


人外:これもフックが不足しているかなと思います。

 あらすじは分かりやすく丁寧なのですが、不思議な少年と出会うだけではやはり弱いので、不思議な少年と出会ってどうなるかくらいはチラ見せしたほうが読んでもらえると思います。

 クソオンナに付きまとわれる可哀想な男子というのは良いのですが、クソオンナ性を高めるために主人公の言葉遣いをシンプルにわかりやすくして、クソカルトオンナのクソカルトオンナ性を高めると読んでる人が楽しいかなと思います。

 主人公が自分の音楽の卓越性を信じてどうにかなる哀れな男ってのも良いんですが、作品自体が分かりにくいとその哀れさも伝わらないです。同じ題材で読みやすく書いたら絶対受けます。今後も頑張ってください。

 頭のおかしい人間のの七転八倒は良いホラー題材です。


巨乳:最後は報道エンドのホラーです。報道とか報告形式のオチ、やはり使いやすいですよね。

 語り手が徐々に狂っていく様子が丁寧に描かれているのと、音楽家だからか少年の声に執着している様子が個人的にすごく好きです。

 あと、完全に個人的なことなんですが、彼女との喧嘩などの実体験をベースに会話を構成していたりしませんか?そうだったら加点で50000万点!!!!

 

>「いいえ。いつだってそうじゃない。私が折角あなたを良い方向に向けようとしているのに、あなたはいつだってそこには向き合わずに、難しい言葉で煙に巻こうとするんじゃない。そして自分の才能を無駄にして、ただ逃げてるだけじゃない」


 難しい言葉で煙に巻こうとしてるってキレられるのあるあるだよねー!

 ホラーのメインではないんですが、やはり地味に話のかみ合わない感情的な鳴き声を放つ生き物がいると、物語の嫌な感じがキュッと上がっていいですよね。

 なんらかの悪いものによって思考が加速されてしまい、狂気に振り切ったお話とてもよかったです。

 今度、メンヘラヒロインとの恋愛小説も描いてみましょう!一緒にレッツ胃痛小説!



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