　黒人:100点満点中5000000000点です。冗談ではなく。

　これ本当にすごい。私もこういうの書けるようになりたいです。

　鍋島さんの他の作品を見ても分かるように当然のように文章がうまいので気付かぬうちに舞台に入り込んでしまい、極上の恐怖体験ができます。

　味の無い説明をしてしまうと田舎（北海道）の不気味な風習の話です。

　きちんと理由がついてる系のホラーって恐怖よりも感心が大きくて好みでは無いんですけど、これは種明かしのあとも、というか種明かししてからの方が怖い。

　私はガチ都民なので田舎というものにホラー的な意味で憧れというか、幻想を抱いているんですけど、これはまさにそんな私のツボを押さえてくれる作品でした。

　地名の由来まで説明してくれちゃって、もう本当に言葉にならないくらい好きです。ありがとうございます。

人外：そう！　これ！　初手で丁寧に何処が舞台か情景描写！　誰が出るのか人物描写！

　これが一つあるだけで全然違うの！

　情景を語っているのが“私”だってなると、この情景描写が同時に語り手を描ける！

実に合理的です！

　北海道ホラーなので勿論100点ほど加点します。

　あと神話的だったので更に1000点加点します。

　作品の出来が圧倒的に秀逸ですね。最も優れた作品を選ぶならこれです。

巨乳：５億点！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

　怖いとか不気味というよりは、エモでしたね。拙者、無垢な存在を騙して殺した罪悪感を抱えながら生きる老人が大好き侍！！！！

　あと、窓の開け方田舎の古い家あるあるですね。

　閉鎖的な田舎でこっそりと祀られている神様と不思議空間、すごい好きなんですがお約束である「後ろを振り向かないこと」や「子供しかいけない」という点があるのも好きです。

　個人的に鍋島さんの作品が好きなので毎回出ていると注目してしまう部分なのですが、アレな家庭育ちのアレな親御さんの描き方がすごく好きです。

　今作も、殴り合いの喧嘩で娘を納めるのは本当に最悪な胸糞でよかったです。すき。

　北海道の限界集落でも、しぃるさんとはまた別の視点で綴られたとてもおもしろい作品でした。

　鍋島さんに対しての感情がちょっと強すぎて気持ち悪いファンのクソデカ大声になってしまった…。

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