「ごま」藻部 南
黒人:同級生の藪内の部屋にいるナニカ。それを解明しようとした主人公と宮本だが……?
ホラーの素養の高い人が書いたと分かる一作でした。設定も新しく、どうなったら読者が怖がるかが考えられた演出で、シンプルにストーリーが優れています。
ラストも結構想像がつかない不気味な着地をしたなという感じで。理由がわからないのが一番怖いですね。
少し残念なのは「19日」が一番顕著なんですけど、会話文と他の文章の境目が曖昧な部分があり、たまに誰がどのセリフを話しているのか分からない、登場人物の区別が難しいところがありました。
恐怖度はかなり高かったです。
人外:話が頭に入ってこなかったです。
多分情報提示の順番の問題だと思います。
何の話か最初から分かりにくい筋立ての場合はキャラ立てを使って序盤押し切っていかないと読みが発生しづらくなるので大変なのです。
ですがキャラも一気に出てきて特徴が掴みづらいので分かりづらい。
恐怖を感じる為に必要な気分が乗ってこないです。
巨乳:はじめての完結おめでとう!これから一緒にKUSOのワインディング・ロードをはしろうね!
シックスセンス的なオチの作品。信用ならない語り手によって語られていくホラーいいですよね。
他の人には見えていない人物が実はいたという作品、綺麗に決めるのが難しいと思っているのですが、チャレンジすることが何事も大切。
新聞記事の内容を書いてあるところが地の文で、一瞬どの視点なのか混乱してしまったり、「向こう側からこちら側へ、入れて、ってノックよ」の部分が、黒野さんが「僕」の中に入っているという描写なのか、ミスなのか少し迷ってしまったので、―や各種括弧を使って読者によりわかりやすく怖がるところですよという案内をするともっと怖くなると思います。
子供たちが味わう夏の恐怖体験、夏休みのホラードラマなどにありそうで面白く読めました(キャッチコピーでオフロスキーが脳内に浮かんだのがトラップだと思う)
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