「君はかけがえのない命」Veilchen

 黒人:コミカライズおめでとうございます。

 Veilchenさんはホラーも描けることが分かっていたので(「のりこさんによろしく」好きです)とても期待して読みました。期待通りでした。

 色々な年代の人間の空気感を再現しているのがすごいと個人的には思いました。病院の描写もリアルです。

 ラストめでたしめでたし、ではやはり終わらなくて、ゾクゾクさせられましたね。死んでいい人間なんていないけどそれでも、というのは医療従事者含め誰にでもある感情です。罪悪感をえぐられるホラーでした。


人外:書こうかな……とつぶやいたときから見ていましたよ。

 素敵な作品をありがとうございます。

 命の取捨選択は非常に好きなテーマで、自然界では当たり前に行われていることなのに、人間が人間に対して行おうとするとなんともグロテスクで不思議ですよね。

 消極的な選択を行っている先生が悪かっていうと決してそんなことは無いと思うんですよ。

 むしろ目の前の状況に対して最善を尽くしている。

 人間にはどうしようもない何かをぶつけるスタンス、実に(クトゥルー)神話的でグッと来ました。


巨乳:ジャクリーンの腕コミカライズおめでとうございます!

 本物川小説大賞にも参加してくださっているVeilchenさん。もももではファンタジーの印象が強かったのですが、「ジャクリーンの腕」や「のりこさんによろしく」などホラーも書いてる作者さん。

 病院が舞台の話だったんですが、これ好きでした。

 最初は院長先生がヤバい狂人枠なのかな…とめちゃくちゃ疑ってたんですがそんなことはなかった。院長先生ごめんなさい。

 怪異との共生的なお話で個人的にはとても好きでした。命に価値はないといいますが、実際にはそういう取捨選択というものは黒いカビのような怪異がなくても発生していますよね。

 そういう現代的なテーマも盛り込まれた面白いホラーでした。

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