「予兆」今村広樹
黒人:「因果関係がはっきりしない方が恐怖度が高い」とは言いましたが因果関係が全く分からないっていうかなんで唐突にこうなるの?みたいなのは全く怖くありません。
精神科医の設定らしいですが夢の内容を数日にわたって詳細に聞くようなことは基本的に行いません。DSM-5やICD-10など悪夢障害の診断基準はありますが「悪夢を反復して長期間にわたって見るか」というようなことに集約されています。この男は予知夢や過去視の能力がある男という解釈でいいんでしょうか?それなら研究対象として夢の話を「昨日のつづきは?」など真剣に聞くこともあるかもしれません。
少女は一体何を頼んだと言うのか。手を下せるくらいの能力がある亡霊なら自分でやればいいのになあ、など、色々疑問点があり、そういうわけで医師が死んだのも唐突に感じました。
いずれにせよ色々説明不足です。
人外:正直、今までの賞参加時の講評に対する反応を見ているのであまり講評する気になりませんでした。死んだ人々の声を聞く断罪者、みたいな描き方をすれば超面白い題材になりうるのですがその強みを生かせぬまま終わりましたね。悲しいですね。
巨乳:幽霊が出るのと医者が悪人だったのがホラー要素っぽいですね。
クイズがなかったのがよかったのと、完結出来るのはすごいですね。
黒人:他の作品も読ませていただいたことがあるのですが今回はバツグンに小説らしいです。
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