「ムジナ」神崎ひなた
黒人:あ!洒落怖だ。「ヤマノケ」に近い話ですね。
途中に出てくるムジナが並んでる描写がとても良かったです。オチも「これだよこれ」という感じでいい。
ここからは好みの話なんですけど、良くも悪くも洒落怖らしく文章の過剰装飾が目立ち、そこが少しノイズになってしまいました。こういう実話系ホラーって、最初から完全に創作だと思って読むのと本当に体験したことかもと思って読むのでは恐怖度が段違いなので、読者には「もしかして本当にあったことなのかも」と思わせてほしかったです。
あと細かいことなんですけど「鉱山が採れる」という表現は少し変かな。鉱物(金銀銅など具体的な名前でもよい)が採れる、がベターだと思います。
人外:むっ、これもいいですねえ。
スキを生じぬ二段構え。
聞こえた奇妙な声がなんだったのかまでしっかり説明してオチにしているのが高評価です。
僕、ホラーの解説パートみたいなのが好きで、最初から放棄するんじゃなくて異常な世界の異常な理屈を明快にした上で恐ろしさを理解できたほうが楽しいと思うんですよね。
これはあくまで僕の好みなんですけど、そのわかろうとする試みがあった上での分からねえものや理解しきれないものでぎゃーってなると、人間頑張ったんだな……という納得が得られますよね。ええ。
ちょうど自分のやりたいこととテーマが近かったのもあってグッと来ました!イチオシ!
巨乳:すごく怖い…!はずなんですが、男友達Yくんが急に消え、Sくんに成り代わっていたところと、「ひるひるひるひる」と鳴いていたのが最初はムジナだったのに(ムジナ山というタイトルなのでムジナが正しいのかな?)、最後はタヌキになっていたりと、ギミックなのかミスなのかどっちなんだろう…と少しだけ没入感が薄れてしまってもったいないな…となりました。
題材は、オカルト板にある洒落怖的なもので、やまのけに近い話ですごく好きです。
完結がついた時点で講評してしまうので、間違えていたら致命的になりそうな人名や、題材についてだけでも間違っていないか目を通すともっと完成度が高くて素敵な作品になると思います。(この講評が公開されるときに訂正されていたらごめんなさい)
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