第53話、異世界警察は、自作の中にのこのこ転移してきた、Web作家どもを撲滅できるか?(後編)
「──もちろん、現在ループ中であることこそが、多大なる影響を及ぼしているのは、間違いないでしょう」
例によってその蘊蓄大好き超能力少年は、今回異世界に転移して初めての蘊蓄コーナーを開始するに当たって、
──まさしく、こちらの予想通りの第一声によって、口火を切ったのであった。
文字通りに、闘い終わって日が暮れて──てな感じで、超難関クエスト『龍王討伐』を見事にクリアした、俺たちSOS団の一行は、冒険者ギルドにおいて多額の褒賞を受け取るやその足で、この結構な規模を誇る経済都市一番の宿屋──というか、もはや三つ星ホテルとも呼び得る五階建ての豪奢な楼閣へと向かい、最上階の
まずはスイート内のジャグジーにおいて昼間の戦闘の汗を流してから、ルームサービスしてもらった豪勢な晩餐をたらふく平らげて、その後異世界ということでアルコールOKの反省会という名の慰労会をささやかながら催したものの、疲労と眠気には勝てず、早々に団長殿の『お開き宣言』が発令されるや、各々割り当てられた個室の寝室へと、三々五々に撤収していった。
こっちに来て以来初めてと言ってもいい、プライベートの時間を得たことで、ゆっくりと羽を伸ばして身も心もリフレッシュしようとした矢先、思わぬ──というか、半ば思った通りの『お客さん』が、ご当地の名酒とつまみを持参して訪れたのだった。
「……ああ、間違いない。すべてはこれがあくまでも、ループの一環であることから、端を発しているよな」
我ながら珍しくもこの時ばかりは、目の前の少年──ご存じ
そうなのである。ただでさえ強力な聖剣を有する勇者のパーティメンバーが、宇宙人と未来人と超能力者から構成されていて、どんな高位の魔族やモンスターでも赤子の手をひねるように倒せたり、俺自身がいわゆる『作者』としての力を有していて、この世界そのものとも言える自作の『
これまでの古泉の蘊蓄話を総合すれば、ループとは無限の可能性の世界がいわゆる『重ね合わせ』状態にあって、まさしくWeb小説あたりのファンタジー異世界そのままに、何が起ころうともおかしくはなく、言うなれば夢の世界やそれこそ小説等の創作物の世界そのものとも言えるのだ。
「……道理で、いつもとは違って、世間一般の共通認識に基づく、いわゆる『漫画的な異世界』だと思ったよ」
「そもそもあなたが、自作の『
「それに本来なら、『作者』としての力を持っていようが、『
「あなたにいつもの『
「……おそらくそれを無意識に行っているのは、十中八九間違いなく、ハルヒのやつなんだろうなあ」
「ええ、そうでしょうね。──何せそもそも現在の『エンドレスエイト』状態を生み出したのは、他ならぬ彼女の無意識の願望なのだし、異世界転移して勇者になって魔王やドラゴンを退治したいっていうのも、いかにも彼女らしいリクエストかと思われますしね。──それに何より、彼女は見たかったんじゃないですか? 潜在的にはとっくに気がついているであろう、僕たちSOS団メンバーの、宇宙人や未来人や超能力者としての真の力を発揮して、大活躍する姿を」
「──っ」
「つまりこのいかにも何でもアリの、いわゆる『漫画的な異世界』は、涼宮さんお得意の閉鎖空間や仮想世界のようなものであると見なすのが、正解なのではないですか?」
……やはり、そうか。結局すべては、いつものパターンてわけだ。
「ということは、このけったいな世界から一秒でも早く解放されるには、ハルヒのやつをただひたすら満足させるしかないってことなんだな?」
「そう、まさしく、いつものようにね。そのためには彼女が欲するままに、たとえドラゴンだろうが魔王だろうが、ことごとく退治していかねばならないってことですよ。──もっとも、こうして何でもアリの世界の中で、思う存分超能力者としての超常の力を発揮できるのは、僕自身にとっても願ってもないことですけどね♡」
──ったく、おまえらはせいぜいストレスを発散できて、いいだろうけどよ。『作者』なんていう七面倒臭い仕事を押しつけられたこっちとしては、すぐにでもお役御免といきたいところだぜ。
「──キョーン! 古泉くーん! まだ起きてる?」
その時、寝室の扉の向こうから聞こえてきた、もはや散々聞き飽きた快活極まる少女の声。
……ほうら、言った側から、これだよ。
「おいっ、こんな夜更けに、一体何の用だよ⁉」
まさか無視するわけにもいかず、仕方なく扉を開ければ、予想通りに我らが団長殿の、真夏の太陽のごとき笑顔が待ち構えていた。
「ミーティングよ、ミーティング!」
「……ミーティングって、一体何の?」
「もちろん明日以降の、この異世界攻略計画についてよ!」
「はあ? ほんの今日の昼間に、龍王を討伐したばかりというのにか?」
「何言っているのよ、ここはファンタジー異世界なのよ? 勇者である私にとって倒す相手は、ドラゴン以外にもごまんといるわ!」
「そ、そりゃ、そうだろうけどよう……」
「──いいから、四の五の言わずに、とっとと来い!」
「う、うわっ、ちょっと⁉」
とうとう業を煮やしたハルヒに首根っこを捕まえられて、部屋から引きずり出されてしまう。
その後をいかにもやれやれといった感じで肩をすくめながらついてくる、超能力少年…………いや、そんな爽やかな笑顔で見てないで、助けてくれよ⁉
そのように一応は、古泉の話に納得した、俺ではあったのだが、
──なぜだか、最も根本的なところで、致命的な思い違いをしているかのような、何とも言い知れない違和感だけは、結局最後まで払拭できないままであったのだ。
☀ ◑ ☀ ◑ ☀ ◑
「やっと追い詰めたわよ! いい加減に、負けを認めなさい! ──あなたに魔王としての、誇りがあるのならね!」
荘厳で壮大で──そして何よりも禍々しき、魔王城の謁見の間に響き渡る、いかにも高飛車な少女の声音。
もちろんそれは言うまでもなく、我らがSOS団長殿の一喝であった。
「……いや、負けを認めろと言われても。不法侵入者の分際で、何を偉そうに言っているのだ?」
「なっ⁉」
いかにも魔族の
た、確かに、こういった『魔王退治』に登場してくる勇者なんて、全員もれなく不法侵入者だよな。
とはいえ、そこを突っ込んできた魔王様なんて、『なろう系作品』は数多くあれど、これが初めてなんじゃないのか?
見ろ、思わぬ正論を突きつけられたために、ハルヒの顔が完全に引きつってしまっているじゃないか。
「う、うるさいわね! 私たちはこの世界の女神様から聖なる力を与えられた上に、ちゃんと冒険者ギルドのクエストを受けて、魔王であるあなたを退治しにきたんだから、不法侵入とかいった細かいことは、大目に見られることになっているの!」
「……ああ、さては君は、古いタイプの『暴力ヒロイン』か?」
「な、何ですってえ⁉」
──⁉ ま、魔王様ったら、絶対に言ってはならないことを、そんなにあっさりと!
「……確かに十年以上昔だったら、君のように勇者や救世主のくせに、世の平穏を守るどころか、いかにも目立った者が勝ちとばかりに、自分から率先して暴れまくるヒロインキャラも多かったが、今や我がファンタジー界においては何よりも、法による秩序こそが尊ばれていて、たとえ魔王やドラゴン退治のためとはいえ、不法な行為はけして認められはしない──というか、そもそもよほどの理由がない限り、『魔王退治』そのものが禁じられているのだが?」
「何ですってえ⁉ 魔王退治が禁じられているって、そんな──」
「だから君らに魔王やドラゴン退治を依頼したという、『女神』や『冒険者ギルド』を騙る輩なぞは、むしろ非合法の反社会的『偽物』に他ならないのだよ」
………………………………は?
「に、偽物ですって⁉ あの女神様や、冒険者ギルドの人たちが?」
「ああ、そうだ。何せ冒険者ギルド長は、現在我が魔族国とは友好関係にあるからな」
「だ、だったら、女神はどうなのよ? 彼女からはちゃんと、強大な神通力を秘めた聖剣をもらっているのよ⁉」
「君たちは『ゲンダイニッポン』とやらからの異世界転移者を自認しているようだが、元から超常なる力を持っていたのだろう? その剣はせいぜい、君の固有の力を増幅する力を有しているに過ぎないのじゃないか?」
「──くっ」
そのように言われてしまえば、ラノベ界きっての『神様少女』であるハルヒを始め、『超常なる一般人』の代表格である我々SOS団としては、返す言葉はなかった、
──と、思われた、その矢先だった。
『あらあら、偽物とは、言いがかりも甚だしいことね』
突然、魔王城の謁見の間に響き渡る、やけに幼い少女の声。
その発生源へと振り仰げば、驚くことにも何もない空中に、黒ずくめの小柄な人影が浮かんでいた。
「……あれは、確かあの時の、女神様じゃない?」
そう、ハルヒの言う通りに、彼女こそは我々がこの異世界へと転移すると同時に、勇者の証しの聖剣とともに、何と現代日本のインターネットと接続できるタブレットPC型の魔導書を与えてくれた、こういった異世界ファンタジーでは定番的存在である、『女神様』その人であった。
「──出たわね、『なろうの女神』! 待っていましたわ!」
何と更に矢継ぎ早にこの場にとどろき渡る、今度は十代後半の少女の声。
……おいおい、またしてもここに来て、新キャラのご登場かよ?
今までずっと息を潜めて隠れていたのか、突然魔王の玉座の裏から現れたのは、青いドレスにティアラをつけた、金髪碧眼の目を見張るほどの美少女であった。
『あらあら、異世界警察警視総監殿までご臨席なさるとは、仰々しいこと』
「ふん、あなたを捕まえるためなら、魔王だってエサに使いますわよ? 何せ『作者』の紛い物が現れたなどと噂が立つなんて、あなたが裏で糸を引いている以外に考えられませんからね」
え。
「──ちょ、ちょっと待ってくれ! 確かに俺たちはその『なろうの女神』とか言う、非常に危険なネーミングのゴスロリ少女に騙されて、勇者パーティに仕立て上げられていたかも知れないけど、俺自身がこの異世界そのものである、Web小説『
「はあ? あなたが、まさにこの世界にとっての、『作者』ですって?」
「ああ、そうだ。その証拠に、この魔導書に表示した自作の記述を書き換えるだけで、この異世界そのものを改変──」
「それではお聞きしますが、あなたは、現代日本で言うところのテレビゲームをやる際に、ゲームの中のご自分の『アバターキャラ』を、ご自分とまったく同一の存在と見なされるわけなのですか?」
へ。
「な、何で急に、そんなことを聞くんだよ⁉」
「同じ、だからですよ」
「同じ、って……」
「確かにこの世界の外側に、この世界を小説として創出している、神にも等しき『作者』とも呼び得る存在がいることは、けして否定できないでしょう。──しかしそれは、断じてあなたご自身ではあり得ません。なぜならあなたは、その『作者』なる人物からしたらあくまでも、自作の小説の『登場人物』に過ぎないのですから」
──‼
「い、いや、しかし、俺は確かに現代日本から異世界転移してきた、この『
しかしその他称警視総監殿は、必死に訴えかける俺に対して、哀れみの目を向けるばかりであった。
「残念ながら、そもそも『異世界転移』なるもの自体が、絶対に実現不可能なのですよ」
…………………………………………………………………………………………。
「──ちょっ、言うに事欠いて、何てことを言い出すんだ⁉ 今『カク○ム』関係者だけでも、すんげえ数の敵を作ってしまったぞ!」
「だって、事実ですもの」
「じ、事実だとう⁉ だったら、ちゃんと俺たちにも納得できるように、細大漏らさず説明してみろ!」
「はあ、別に至極当然の道理に過ぎないんですけどね。──実はですね、世界というものは同時に二つ以上存在することなぞなく、現在存在しているのは、自分自身で知覚できる、この目の前の世界ただ一つだけなんですよ。よって別に異世界転移に限らず、過去や未来へのタイムトラベルや並行世界への転移やゲームや小説等の世界へのダイブ等々、複数の世界間の移動なぞ、けして実現できっこないのです」
「ま、待ってくれ、何で世界が一つだけなんて、断言することができるんだ?」
「当然ですよ、そもそも『世界』なんて、確固として存在してはいないのですから」
「──ほえ、せ、世界が、存在していないって……」
「元々『世界』とか『時間』とか『精神』とかいったものは、我々人間が便宜上仮定した、あくまでも認識上の存在でしかないのであり、よって当然『世界』というものは、我々が現在この時確実に認識できる目の前の世界以外には、けしてあり得ないことになるわけなのです」
なんだその、禅問答そのものの、詭弁と極論の集合体みたいなのは⁉
……いやでも、この作品の原典お得意の『人間理論』を出すまでもなく、世界とか時間とか自我なんてものは、自分自身が認識して初めて存在することになるって言うのは、確かに哲学とか科学にとっては、基本中の基本の考え方だよな。
「し、しかしだな、そうは言っても俺たちにはちゃんと、『現代日本の高校生』としての記憶や知識があるぞ? これこそは現代日本からこの世界へと、異世界転移した証しじゃないのか?」
「……あなたは、私が異世界転移についてはバッサリと否定しながらも、異世界転生についてはまったく言及しなかった意味が、どうやらおわかりにならないようですね。そうなのです、実は異世界転生のほうなら、十分実現可能性があるのです。──というか、この理論に立脚すれば、タイムトラベルや平行世界転移等の、複数の世界間の移動を、事実上実現することが可能となるのですよ」
何その、いきなりの手のひら返しは。今更取り繕っても、遅いっつうの。
「こんなことなんて、赤子同然の子供も含めて、どなた様でも周知の事実かと思いますが、この世界そのものや我々個々の生き物の未来には、無限の可能性がありますが、これはあくまでも可能性の上とはいえ、この世界以外に『別の可能性という名の別の世界』が無限に存在してして、その世界の一つずつに、『別の可能性という名の別の私たち自身』が無限に存在しているということでもあるのです。そうなると先ほどの『世界というものは現在においてただ一つしか存在しない』と矛盾しているようですが、あくまでも『未来における可能性として無限の世界候補が存在し得る』と言っているだけであって、けして相反するものではなく、言うなれば『並行世界』はけして存在しないが、『分岐世界』なら十分存在し得る可能性があると言っているようなものなのですよ。そしてこの異世界にとってはあくまでも『別の可能性の世界』に過ぎない『現代日本』の実在を、あなたたち自称『異世界転移者』の皆様が確信なさっているように、無限に存在し得る『別の可能性の世界』はすべて、現実に存在し得る『本物の世界』であるとも言えて、よってそこに存在している『別の可能性の自分』もまた、れっきとした『本物の自分』と見なせるのであって、そんな無数の『別の可能性の自分』のうち、『現代日本の自分』の記憶や知識だけを脳みそにすり込まれたとしたら、どうでしょう? ──それはまさにあなたたちお得意の、『前世の記憶』のようなものと言えませんか? つまり『別の自分の記憶や知識』さえインストールすることができれば、実際に世界間を移動することなく、異世界転生や異世界転移を、事実上実現することができるのです」
……何……だっ……てえ……。
「では、別の可能性の自分の記憶や知識に、どうやってアクセスすればいいのかと申しますと、実は皆様の世界におけるユング心理学においては『集合的無意識』という概念がございますのですが、これこそは全人類の集合知とも呼ばれる、無限に存在し得る『別の可能性の全人類』の記憶や知識が集まってくる、いわゆる『超自我的領域』なのであって、ここにアクセスすることができれば、あなたたちのようなただの異世界人であろうと、現代日本人としての記憶と知識を持つことができるようになるのです」
は?
「おいっ、俺たちが異世界人って、どういうことだ⁉」
「……あなたたちはただ単に、そこの『なろうの女神』によって集合的無意識に無理やりにアクセスさせられて、脳みそに現代日本人としての記憶と知識をすり込まれただけの、何の超常の力も持たないごく普通の、この異世界の住人に過ぎないのです」
「ま、まさか、そんな! こんなに鮮明な現代日本人としての記憶や知識を持っているのに、元々日本とは何の関係もない、生粋の異世界人なんてことがあってたまるか!」
「そうでしょうねえ、そもそも諸悪の根源であるWeb小説家どもが、現代日本人なのだから、どうしても現代日本こそを基本に考えて、何も知らない異世界人が、現代日本の記憶や知識を持っているはずはないと、どうしても決めつけてしまうんですよねえ。──でも、先ほども申しましたように集合的無意識には、あらゆる世界のあらゆる記憶や知識が集まってきているのであり、たとえ原始的な異世界の住人であっても、集合的無意識にアクセスさえできれば、現代日本の記憶や知識を取得することは十分可能なのです。──それに今私が話していることは、実は二次創作『うちの病室にはハルヒがいっぱい♡』においては、すでに周知の事実のはずなのですが、主人公であるあなたがまったく知っていなかったことこそが、あなたが現代日本人どころか二次創作の小説の登場人物でもないことの、立派な証しではございませんか?」
──その瞬間俺は、自分の足下が崩れ落ちてしまったかのような、錯覚を覚えた。
……そうか、これが『違和感』の正体、だったのか。
俺はてっきり自分のことを、自作の小説の作者兼主人公だとばかり思い込んでいたものの、実はまったく別の物語の単なる脇役のようなものでしかなったのだ。
俺を始めとして、自分たちのことをすっかり『SOS団』のメンバーだと思い込んでいた、生粋の異世界人冒険者パーティの面々は、完全に心を折られて、ただ力なくその場にうずくまってしまった。
『……ちぇっ、つまんないの。そこら辺の雑魚を捕まえて「作者」に祭り上げて、この世界をむちゃくちゃにしてやろうと思ったのに。もちろん今回のように、私の女神としての超常の力をフル活用して、偽りの世界改変能力をでっち上げることによってね♡』
そのように相変わらず宙に浮かんだまま、言葉とは裏腹にいかにも楽しげなニヤニヤ笑顔を浮かべながら、こちらを見下ろしているゴスロリ少女。
「……その卑劣な手口で、これまで地方貴族のご子息を始め、蜘蛛とかスライムとか居酒屋の店主とか、どれだけの犠牲者を出してきたと思っているの? 何が女神よ、この疫病神が! いつまでもあなたの勝手にはさせませんからね!」
『おお、怖い怖い。何よ、私たちは、同じ穴の狢のようなものでしょうが?』
「誰が! 一緒にしないでちょうだい!」
『いくら否定しても無駄よ。あなたたち「夢の主体の
そして一拍おいてその女神様は、これまでにない不敵な笑顔で、宣ったのであった。
『現代日本の人々が現実逃避のあまり、異世界転移や転生を夢見続けて、しかもそれを受けて愚かなWeb小説家どもが、転移や転生ものの作品を創り続ける限り、「なろうの女神」である私はけして消え去ることなく、実は哀れなる妄想癖に過ぎない、自称異世界転移者や異世界転生者たちを、無限に生み出し続けることになるのですからね』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます