一休さん
昔々、一休という、とんちがきくことで有名なお坊さんがいました。そんな一休の噂を耳にしたお殿様、一休を城に招きます。
「一休とやらを連れてこい」
招かれた一休、早速城へとむかいます。あと橋を渡れば城へとたどり着くという所までは来ましたが、それ以上は進めません。なぜなら、
『このはし、わたるべからず』
と、書かれた看板が立てられていたからです。一休、頭を悩ませます。橋を渡らなければ、城へは行けない。どうすれば……。
ここでとんちの得意な一休。また一つ、とんちを思いつきました。橋の真ん中を堂々と歩きはじめたのです。橋のはしを渡らなければ、はしを渡ったことにはならない。きっとお殿様もとんちを期待して、この看板を出したんだ。一休は勝ち誇ったように橋の真ん中を歩いていきます。
その時、大きな音と共に橋が崩れ、一休もろとも、まっ逆さまに……。
殿様の家来が、大急ぎで殿様に伝える。
「大変です。何者かが工事中の橋を渡り、橋が崩れてしまいました。なぜでしょう。橋の目の前に、注意書きのしてある看板を立てておいたはずなのですが……」
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