戦争ゲーム
そのゲームは、若者を中心に飛ぶように売れた。これ以上ないほど発達したVR機器は、現実と区別がまったくつかないほど、プレイヤーをゲームの世界に没入させた。そこでプレイヤーたちは様々な武器を手に取り、敵プレイヤーと交戦する。マシンガン、ロケットを打ちまくり、敵プレイヤーをどんどん殺す。自分も敵プレイヤーに何度も殺されるが、何度も生き返る。そして、また銃弾が行き交う戦場の真っ只中に戻って行くのだ。
ある日。そのゲームの運営からこんなメッセージが届いた。
『新モードを皆でプレイしよう。会場は……』
そのメッセージを受け取った沢山の人は、その会場に集まった。そして、本物の武器を渡され、本物の戦場へと送られていった。彼らはそんなことを知らず、リアルな画面の中だと思い込む。輸送トラックに揺られる彼らの表情は、誰もが楽しそうな顔をしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます