概要
ひとに、未来は、もう残っていない
西暦2128年。
世界が生んだ毒、星が生んだ毒とも言われる【瘴気】が大地や海を覆い尽くしてしばらく。
人はその毒から逃げるために居住を空の都市へと移した。
あらゆる生命を確実に蝕みつつある毒は『自然災害』という簡単な言葉で片付けられ、人々はその闇を見ないフリをした。あるいは、確たる証拠もないのに、瘴気はその出現とともに存在を認知された【ドラゴン】の仕業とされた。
「ドラゴンは世界に瘴気を運んだ滅びの使者である」
ゆっくりと確実に毒に沈んでいく世界。
終末を想い黄昏れていた少女が灯台で見つけたのは、ボロボロになったドラゴンの死骸と、躯が守っていた一つの卵だった……。
これは人とドラゴン、異種族との共存を問う近未来都市での物語。
※前日譚『カルミアの追想』もあります。アリス・アザレアの作品一覧からどうぞ。
世界が生んだ毒、星が生んだ毒とも言われる【瘴気】が大地や海を覆い尽くしてしばらく。
人はその毒から逃げるために居住を空の都市へと移した。
あらゆる生命を確実に蝕みつつある毒は『自然災害』という簡単な言葉で片付けられ、人々はその闇を見ないフリをした。あるいは、確たる証拠もないのに、瘴気はその出現とともに存在を認知された【ドラゴン】の仕業とされた。
「ドラゴンは世界に瘴気を運んだ滅びの使者である」
ゆっくりと確実に毒に沈んでいく世界。
終末を想い黄昏れていた少女が灯台で見つけたのは、ボロボロになったドラゴンの死骸と、躯が守っていた一つの卵だった……。
これは人とドラゴン、異種族との共存を問う近未来都市での物語。
※前日譚『カルミアの追想』もあります。アリス・アザレアの作品一覧からどうぞ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世界は少しづつ変わってゆく
瘴気から逃げ、生き延びた一握りの人々。そこへ至る事のできなかった犠牲の上にある生活は、しかし何も変わらず今を維持するだけであった。『生きているだけ』の焦燥感は、贅沢極まりないものなのでしょう。けれど少女は、偶然発見したドラゴンの卵によって一つ決断をします。そこから動き出す彼女の世界!出会う人々の世界も、彼女や様々な事件を通して少しづつ変化して行きます。そしてそれはドラゴン達も。この世界で人間の敵とされているドラゴンですが、この都市は……の先は物語の中で!登場人物達や世界がどう変わってゆくのか、ワクワクしながら更新をいつも楽しみにさせていただいています!