凋落のエリュシオン

アリス・アザレア

プロローグ

人とドラゴンがともに生きる夢のはなし


 空中にぽっかりと浮かぶ丸い形の都市は、その名をエリュシオンという。

 空を吹き荒ぶ風を遮るための特殊な防護壁と、風や雨の抵抗を少なくするための丸い形が特徴の、人間が安らぎを抱ける最後の都市。

 なぜ翼もない人が空中都市に住むことになったのか?

 発端は、今から十年ほど前のことだ。

 大地や海を侵し始めた『瘴気しょうき』という紫のもやのようなもののせいで、現在の地上は生き物が住めないほどに毒されてしまった。

 人はそのとき大地を、海を捨てた。それまでのすべてを捨てて人類の叡智の結晶たるエリュシオンを空に浮かべ、そこに住めるだけの人を連れて毒に蝕まれた世界から脱出した。

 エリュシオンの総人口は一億。そう、たった、一億だ。

 この都市以外に小さなものがあるという話は聞いたことがある。けれど、見たことはない。

 地上の標高が高いところにはまだ瘴気の手が届いておらず、そこでかろうじて暮らしている人間もいる、という話は聞いたことがあるけれど、これも、見たことはない。

 エリュシオンは、そこに住まう人間は、地上に生きていた多くの人間を見殺しにすることによって得ることのできた、黄昏色の安寧の都市なのだ。

 エリュシオン。それは、ギリシャ神話で登場する死後の楽園の名前。そんな名前を人間最後の都市につけるなんて、おエライ人達って何を考えてるんだかわからないな。

 そんな街に今日も鐘の音が響く。鐘の音に混じって絶えることのない風の音も耳をかすめていく。

 聞き慣れた音に、私は全速力で駆け抜けていた路地裏の狭い小道でぱたっと足を止めた。はずむ息を整えつつ顔を上げれば、今日も小憎たらしいほどの青い空がある。

 リンゴーン、リンゴーン、と大きな鐘は学校の始業を告げる合図だ。当然、十六であり学生である私は学校にいなければならないんだけど…。

 エリュシオンには学校は一つしかない。その一つで小中高大専門とすべての分野の学業というものを学べるようにできている、とても大きな学び舎で、要塞のように堅牢でゴツい見た目をしている。これはドラゴンに襲撃されたときでも学校にいる生徒は守れるようにという配慮からで、未来を担う人材は大切にしようという表れ…らしい。

 話が逸れてしまった。そんなわけで、このエリュシオンに学校は一つだけだ。

 つまり、始業の鐘が鳴ったにもかかわらず学校にいない学生というのはマズいわけである。どこの誰が見てもサボり確定なわけである。見つかればまず怒られるわけである。

 今朝は寝坊して。それで、急いで支度して寮を飛び出したんだけど。全速力で走ったんだけど。間に合わなかったよね…。

 立派な鉄の門扉がしっかりと閉ざされているだろう学校を思い、肩を落とす。

 今から行ってもクラスの笑いものになるだけだ。それで先生からは怒られる。だったらもう今日は体調がよくなかったってことにして、休んでしまおう。そうしよう。

 割り切った私はまず学生だと思われないようコートや鞄から校章のバッジを外した。学校指定のマフラーや手袋も外して鞄の中に突っ込む。

 空中都市は遮っても吹き込んでくる風がかなり冷たくて指先が凍えたけど、仕方がない。背に腹は代えられないのだ。マフラーのなくなった首筋には代わりに髪でも巻きつけておけ。

 学生全員に配られる携帯端末もしっかりと電源を切っておく。


「さて」


 呟いて腕を突き出して伸びをする。

 サボると決めたのだ。今日は勉強のことなんて考えずに好きなことをしよう。そういう日だってたまには必要だ。

 学校指定の毛糸の帽子。私はこれの裏地をアレンジしてリバーシブル仕様にカモフラージュしてあるので、顔を隠すためにこの毛糸の帽子をズボッと被って、寒さでかじかむ指はコートのポケットに突っ込んで、さあサボりスタイルの完成だ。

 背中を丸めて縮こまって歩きながら、どこへ行こうかなぁ、と考える。

 考えはするんだけど、行くところは決まっている。灯台だ。



 この都市の端っこの、本当に端っこ。夜空を照らす灯台はこの都市にいくつもあり、そのうちの一つ、今はもう使われていない灯台が、私がサボるときにお世話になる場所だ。なんでも、計算していたより風に晒されて、防護壁があっても今後使い続けるには危険かもしれないとかなんとか、そんな理由で廃棄されたらしい。

 確かに、うっかり強風で足元をすくわれたら空の中に放り出されるような場所ではあるから、危険には違いない。お世辞にも安全とは言い難い。

 灰色ののっぺりとした灯台には今日も灯りはない。当然だけど。

 風の音が耳元でうるさい灯台への道をえっちらぼっちら、強い風に抵抗しながら踏ん張って歩く。命綱は街から灯台まで続く銀色の欄干だけ。これをしっかりと両手で握ってえっちらぼっちら。

 ビュオッ、と吹きつけた風の強さとその冷たさに一瞬だけ竦んだ手でしっかりと欄干を握り直し、のっぺりと建っている灯台へ、じりじりと近づいていく。

 ようやく灯台の壁の中に入り込んだときには、腕は疲れているし、冷たい風に晒され続けたからだはとても冷え切っていた。

 しかし、ここでサボり続けている私なのだ。準備はしてある。

 まずはお古の毛布に頭までくるまる。それからこのスーパーホッカイロを体のあちこちにぺたぺたと貼る。これでじっとしているだけでだんだんポカポカしてくる。それまでは我慢だ。

 ガタガタと強化ガラスの窓が風で揺れる音がする。

 サボりという都合上携帯端末をオフにするんだけど、なんでも電子ですませる今の御時世それだとやることがなくて手持ち無沙汰になる。

 もちろんそちらも対策済みだ。

 気が向けば鞄の中の教科書に目を通すこともあるけど、それは稀。私は最近もっぱら紙の本を読んでいる。

 電子書籍が流通する今では骨董品として扱われる紙の本は貴重だ。

 私は装丁が気に入ったりした本を買ってはここに運んでいる。今日も、サボってやることといえば、読書だ。前回の読みかけの黒い立派な装丁の本を引っ張り寄せて埃を毛布で拭う。

 この本には題名がない。そういう本なのかもしれないけど、本未満のものという可能性も高い。何せ中身が手書きだから。まぁ、だからこそ安く買えたんだろうけど。

 毛布から顔を出した私は、本を抱えて螺旋階段を上がる。カン、カン、と安い鉄の音を響かせながら、強化ガラスで三百六十度周囲が見渡せる空間に移動し、くたびれたクッションを縫い合わせて作った大きなクッションにぼふっと座り込んで、陽射しに背中を向ける形で膝の上で本を広げた。

 贅沢に陽射しを浴びながら読書をするこの時間が好きだった。

 ちょっと風の音がうるさいし、ここまで来るのに一苦労するけど、私の時間を誰にも邪魔されることがないというのは大切なことだ。私が満足してここから出ていかない限りずっと続く静かな時間は誰も傷つけることがないし、傷つくこともない。

 手書きのこの黒い本は、色々なことが書いてあった。瘴気に呑まれて消えていった数多くの文化のことや、国のことや、人のこと。動物のこと。海で生きていた生き物のこと。興味深い記述はいくつもあり、私は隅から隅まで舐めるように目を通し、一つ、また一つ、とページをめくる。


(ドラゴンについて)


 ページをめくった途端そう大きく書かれた見出しに、人目を気にして振り返ってしまう。一面が強化ガラスの視界。少し遠くに街が見える。平日の朝に包まれた静かな街が。

 ここには私以外いないんだった、と肩を竦めつつ改めてページに視線を落とす。


(ドラゴンとは、瘴気の出現とともに認知されるようになった存在だが、その生命は古い昔から続いていたと思われる。

 しかし、人間が生活圏を広げるにつれて、ドラゴンの生活圏は狭く、限られていった。

 賢いドラゴンは人前に姿を現すことを拒んでいた。人にかかわればどうなるか、彼らはよく知っていた。

 人に発見されたがゆえに絶滅した動植物の数を思えば、想像に難くないことだ。

 彼らは人から隠れて生きていた。しかし、瘴気の出現がその隠居生活にも終止符を打ってしまったのだろう。瘴気から逃れるために空に街を浮かべた人間と、瘴気から逃れ空を飛ぶことを選んだドラゴンとで、生存をかけた戦争が始まった……)


 実に興味深い記述すぎて、ここには誰もいないとわかってるのに私はまた周囲を窺ってしまった。

 ドラゴンというのは空想上の生き物である。これはつい最近までのドラゴンに対しての常識だった。

 それは物語や宗教上のキャラクターとして、倒されるべき悪として描かれることが多く、その空想上の生き物はよくできてはいたが、実在はしていない。それがドラゴン。人は長くそう思ってきた。

 けれど、それは違った。

 ドラゴンは実在した。それこそ、大昔の本に書かれていたことは本当だった。

 人間にかかわればろくなことにならないと彼らは知っていた。だから今まで身を潜めていた。

 今、見つかってしまったのならもう隠れても意味がないと、ドラゴンは空を飛び回っている。そしてときどきこの都市にもやってきて、半透明なあの防護壁に体当たりしたり、火を吐いたりする。それを軍が撃退したり、捕らえて食用にしたり、実験動物にしたり…色々している。ときにはドラゴンが防護壁をぶち破って街に飛来し、人を、連れ去ることもある。連れ去られた人が戻ってきたことはない。たぶん、食べられてしまったんだろう。

 目下、ドラゴンも人も抱えているのは食糧問題だ。地上も海も頼れない今、何よりも解決すべきは食糧の調達法であり、私も需要のあるそれらのことについて勉強している身である。

 食って、食われて、戦って、殺して。

 互いの種の生存をかけた、ドラゴンと人間の戦争。

 地上と海は死にかけている。毒された場所にあるものを食べれば当然毒される。賢いドラゴンは毒された地上や海から離れて、人間と同じように空にやってきて、そして。

 ぼふ、とクッションに背中を預けて、眩しい空を見上げる。防護壁のせいで少し濁った色をしている青い空。どこまでも続く空。

 いずれここまで、エリュシオンまで瘴気が届いたら。人は今度こそ終わるんだ。人だけじゃなくて、ドラゴンだって。

 学校では、ドラゴンは敵だと教えられる。人類を脅かす生き物だと。

 確かに、この都市に攻撃を仕掛けてくるドラゴンは言葉も通じず、あまり賢そうではない動物じみたドラゴンが多い。でも噂では、人の言葉を話し、知性に溢れたエンシェントドラゴンみたいな大きなドラゴンがいるという話だ。このエリュシオンのどこかに、何が目的かわからないけど、いるんだとか、いないんだとか。まぁ、眉唾ものの噂だけど。


(もし本当にそんなに賢いドラゴンがいるなら。教えてほしい。私は、人は、世界は、一体どうすればいいのかを)


 人の未来もドラゴンの未来も、このままいけば、全部まとめて瘴気の中に沈むだけ。

 それでも誰も動かないのは、もう無理だから、なのかな。

 人とドラゴンがともに生きる。

 地上が生きていた頃はよくあった夢のような話。

 瘴気が人の手に余る産物で大地と海を捨てるしかないという段階になったとき、そんな夢も、一緒に捨てられて、今は紫にくすんだ空気の中に腐って埋もれて沈んでいる。




 その夜、ドラゴンによる襲撃があって、私は荷電粒子砲かでんりゅうしほうが発射されるときの独特の気配と音にはっと目を覚ました。

 分厚いカーテンを開け放って凍える寒さにも負けず窓を開け放つと、遥か頭上でチカチカと光が瞬いていた。いつもの星の光、だけじゃない。炎の色が小さく見える。ドラゴンが吐く炎の色だ。

 通常の、いつもやってくるドラゴンなら、重火器で対応しているはず。あれを使うってことは、重火器が通じないレベルの装甲のドラゴンが来たってことだ。

 私は無意識に手を組んで祈っていた。そうしなければいけない気がした。陽射しの恩恵がなくなった夜の空は凍りつくほどに冷え込む。それでも手を組んで祈った。帰って、お願い帰って、こんな場所で死なないで、と祈った。

 バリン、と頭上でいくつか防護壁が割れたような音がしたけど、暗くて何もわからない。ドラゴンが落ちたのか、防護壁が割れただけなのか、わからない。

 戦闘が終わるまで、私はじっと祈っていた。寒さに震えながら、夜の暗闇に祈っていた。

 祈りは届かないと誰かが言っていた。届かないから祈りなのだと。そんな言葉を思い出しながら。

 そして、朝。寮の一階の旧式テレビでは、昨夜ドラゴンによる襲撃があったこと、襲撃により破損した防護壁の修理が始まること、そのため工事時間中は外出するさいヘルメットを着用するように、という内容をニュースキャスターが無表情に喋っていた。人間側に被害はなかったらしい。


「またドラゴン? っていうか昨日とか寝てた。気付かなかった」

「俺見たぜ。荷電粒子砲! あれでドラゴン吹き飛ばしたんだろ。あれかっこいいよなー」

「でもさ、もったいないだろ。どうせなら食べられる状態で殺してほしいぜ。荷電粒子砲なんて食らったヤツ食糧にもならないじゃん」

「それもそうだなー」


 寮生が好き勝手言って喋って笑っている中、私は朝食のサンドイッチとスープをトレイに載せて適当な席についた。

 そして、学校に行く支度をしておきながら、またサボった。学校で何事もなかったように勉強に励むような気分ではなかった。

 ドラゴンの襲撃があったとき、私は毎回こうだ。

 どうしようもないとわかっていても感傷を抱いてしまう。

 そんなものあろうがなかろうが人とドラゴンは戦うしかもう道がない。でもその道は破滅へと続いていて、人もドラゴンも、生存戦争をしているようで、その実、お互いの足を引っぱり合いながら落下していくだけ。

 いつものように学生であることをカモフラージュし、いつものように灯台へ向かう。いつものように私の心許せる空間へ、風の冷たさに身を縮こませながらたどり着いて、

 たどり着いて、息を呑んだ。

 灯台の中はびゅうびゅうと風が吹き抜けていた。というのも、強化ガラスでできている窓の一つが割れていたのだ。そのせいで風通しのよい場所になってしまっていて、風の音がひどくうるさい。

 なぜ強化ガラスが割れたのかといえば、それは強風のせいじゃなく、落下しぶつかってきたものがあったせいだった。

 私が低下した体温を回復するためにホッカイロを貼って毛布にくるまるいつもの場所。私の古びた毛布の上にうずくまっているものがあった。ドラゴンだ。体の左下が吹き飛んでいるドラゴンはぴくりともせず毛布の上に横たわっている。

 予想もしていなかった事態に私は放心して、でも、寒さで身を震わせることで自分を取り戻した。このまま外の風に晒されていたら私がもたない。ドラゴンが、生きているのかわからないけど、中に入るしかない。

 建物の壁が風を遮ってくれる壁際にそろそろ近づいて、ドラゴンの様子を窺いながら、そおっと床を踏みしめた。パリ、と割れて散らばった強化ガラスの欠片を踏んづけたけど、ドラゴンが動くことはなかった。


「もしもし…?」


 我ながら馬鹿だなぁと思いながら動かないドラゴンに声をかける。

 黒っぽい鱗をしたドラゴンだった。大きさは、尻尾から頭までで私の身長くらいだろうか。そう大きい方じゃない。そろそろとしゃがんで「おーい」と声をかける私は馬鹿だろう。相手はドラゴン。何が起こっても不思議じゃない。自己責任だ。わかってる。

 手を、伸ばして、寒さに凍えた指先でドラゴンの鱗に触れた。思ったよりつるりとしていて、あと、冷たい。生きていたら…もう少しぬくかったのかもしれない。

 昨日の夜の戦いで死んでしまったんだろう。いや、殺されて、が正しいか。ドラゴンの左下がごっそりないのは荷電粒子砲に撃ち抜かれたからだし。

 床を這ったような血の跡を見つけて、私はドラゴンに手を合わせた。

 この傷だと即死じゃなかったはず。ドラゴンはもともと生命力の高い生き物。きっと、もがき苦しみながら死んだに違いない。こんなところにたった一人で、仲間も家族もいない孤独な死を迎えたのだ。


「ごめんね……私には何もできないんだ…」


 私は、ただの学生で、権力もないし、立場もない。この戦いを止めて平和への道を模索しましょうなんて、そんな簡単なことも言えない。

 世界はこうやってどんどん憎しみ合って、殺し合って、死んでいくんだ…。そんな途方もない悲しみに暮れて泣いていると、もそり、とドラゴンが動いた。気がして、はっと顔を上げる。慌ててドラゴンの前まで回ってみたけど、目を開けて死んでいる姿から生気は感じられない。私の気のせい…だろうか?

 じっと見つめていると、蹲っているドラゴンの体の下に何かがあることに気がついた。てっきり私の毛布かと思っていたけど違う。

 そろそろと手を伸ばして、それなりに重たいドラゴンをこれ以上傷つけないようにそろそろと上体をずらしていくと、そこには卵があった。割れては、いない。血で汚れてはいるけど、無事だ。

 このドラゴン、メスか。死に際で産み落としたのか。気力で、不可能なことを可能にしたのか。

 私は薄い斑模様のあるドラゴンの卵を抱いた。

 毛布にくるまれていたからか、それはまだあたたかかった。まだ生きていた。

 このまま叩き割った方が、あるいは空の中に放り出した方が、このドラゴンは苦しまずにすむかもしれない。ドラゴンのためには、そうかもしれない。でも、母親のドラゴンは願ったはずだ。子供が生きること、死ぬ間際まで願って、卵を守ったはずだ。

 だから、これは、私と、この母ドラゴンのエゴ。

 卵をマフラーや帽子でしっかり保護し、鞄にもぺたぺたとホッカイロを貼りつけた私は、しっかりとリュックを背負い直して、灯台をあとにした。

 どうすればいいのかはわからない。わからないけど。でも、何もしないで泣いたり嘆いたりする時間は意味がないし、もう、疲れちゃった。

 どうなるかはわからないけど……私、動くことにするよ。



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