第3話秘密の石

ほんとかどうか偶然なのかはわからないが、落ち込みそうになると

ごく自然にナムストーンと唱えるようになってきた。


手のひらにぎゅっと握り締めて勇気をくれよとひたすら祈る。

すると不思議にファイトが沸きあがってくるのだ。


このようなことは太古の昔から地球上のいたるところで

数多くの人々が現在に至るまで経験していることなので

何も不思議なことではない。


おまじないや呪文から高等宗教にいたるまで

人は必ず祈る対象を持っている。


自分自身に大声を上げて気合を入れる人もいる。

自ら確信を得るには何かが必ず必要なのだ。


それさえ得れれば自信は深まりエネルギーが増大して

逆境を跳ね返すことができる。


オサムオサナイにとってはまさにナムストーンが

奇跡の秘密の石となったようだ。


ほんとかどうか偶然なのかはわからないが、落ち込みそうになると

ごく自然にナムストーンと唱えるようになってきた。


手のひらにぎゅっと握り締めて勇気をくれよとひたすら祈る。

すると不思議にファイトが沸きあがってくるのだ。


このようなことは太古の昔から地球上のいたるところで

数多くの人々が現在に至るまで経験していることなので

何も不思議なことではない。


おまじないや呪文から高等宗教にいたるまで

日田は必ず祈る対象を持っている。


自分自身に大声を上げて気合を入れる人もいる。

自ら確信を得るには何かが必ず必要なのだ。


それさえ得れれば自信は深まりエネルギーが増大して

逆境を跳ね返すことができる。


オサムオサナイにとってはまさにナムストーンが

奇跡の秘密の石となったようだ。


「ナムストーン、ナムストーン、ナムストーン・・・」

白馬がリズミカルに天空を駆けるように。

宇宙生命との一体感を全身で感じ取りながら。


心の奥底から充実感とエネルギーが体全体にみなぎってきた。

これはすごい。ナムストーンは只者ではないぞ。


これを全うすれば自らの宿命も地球全体の宿命をも

転換できるのではないだろうかと思えてきた。


6月に入りオサナイはTAのアルバイトを始めた。

学園内のパソコンルームでアシスタントをするのだ。

週に3日はこれで帰りが遅くなる。


パスワードはもらっているので公認で自分のホームページを開いてみた。

ひょっとしたらナムストーンを知っている人が世界にはいるかもしれない。


ミラクルストーンでは奇跡の石になるし、シークレットストーンでは

文字通り秘密の石だし、アンビリーバブルストーン!ドンチューノウ?


とタイトルを出してこの1ヶ月間の出来事をまとめてみた。

すると、なんと世界でオサム以外に4人いたのだ。


ドイツチューリンゲンの森の近くの町フルダの医学生、キーツ カーン26才。

エジプトカイロ大学の天文学専攻のナセル ベックハム21才。


トルコイスタンブール大学で歴史を学ぶ24才のケムン アタチュルク。

ネパールカトマンズのレイ シッキム18才女性。ネパール大学で宗教学を専攻。

以上の4人からアクセスがあった。


4人ともオサムオサナイの石と同形で色も変化する。

消えたり出現したりはまったく同様である。


ただレイシッキム以外はその色彩の変化が自分の心の

状態と同時に変化することには気づいていなかった。


オサムのホームページを見て試してみて

ナムストーンに間違いないと確認したのだ。


それ以降は誰からもアクセスがなかった。オサムを入れて

世界ですでに5人、この石に気づいている人間はいたのだ。


オサムオサナイは心を躍らせて一人ひとりにメールを送った。

「どういういきさつで石を知ったか詳しく教えてください」

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