第33話ドナルド2

数日後にドナルドからメールが届いた。


『ナムストーンを唱え続けたらやっと石が

明るく輝き始めました。これからは落ち込んだら

まずナムストーンを唱えます。早く皆さんに会い

たいです。その時はよろしくお願いします』


彼は一人っ子で兄弟がいない。

いつも孤独に暮らしていたようだ。


『よく分かりました。我われを信じてしっかりと

着いてきてください。君のおじさんとアメリカ国民、

さらには全人類を救いましょう。


年が明けたら8月に日本で会いましょう。その時は

我々と一緒に空を飛ぶんですよ。弟ドナルドへ。

日本の兄オサムオサナイより』


ドナルドはうれしくて人が変わった様に明るく積極的

になった。両親はとても喜んだ。その秘密は誰にも分か

ってもらえない。


数日たってとうとう我慢しきれずに

ドナルドはおじさんに手紙を書いた。


「おじさんおげんきですか?僕は来年マサチューセッツ工科大学に

進学しようと今猛勉強しています。


おじさんとあったのはもう10年前になります。おじいちゃんが

亡くなったときでした。その時小学生のぼくにおじさんは

こう言ってくれました。


『ジュニア、おじいちゃんの魂は今天国に上っているよ。ほら空の

あそこを見てごらん、おじいちゃんがこっちを見て手を振っているよ』


空を見上げて一緒に手を振ってくれましたね。おじさん憶えてますか?

僕は一生忘れません。あの時のおじさんの励ましを。


おじさん!僕はいまあたらしい発見をしました。悲しい時辛い時には

大空に向かって叫びます。ナムストーン、ナムストーン、ナムストーン。


これはマジックワードです。すると天空におじいちゃんが現れて、

頑張れドナルド今が踏ん張り時だと力強く励ましてくれます。


ミラクルワード『ナムストーン』一度そんな時には唱えてみてください。

親愛なるジョージおじさんへ、ドナルドより」


しばらくしてブッシュおじさんから返事が来た。

親愛なる甥ドナルドの次に、

大きくNAMSTONE!と書いてあった。


「ナムストーンありがとう。今度悲しいことがあったら

天空を見上げて唱えてみるよ。すばらしい励まし

ありがとう。NAMSTONE!」


ドナルドはとてもうれしかった。おじさんは必ず

実行してくれる。


そのころオサムオサナイは自宅であれこれ考え込んでいた。

ポールやドナルドみたい人たちがこれから

かなり増えてきそうな気がする。


少人数では地球規模の危機は回避できない。

たくさんの仲間がほしい。光る石もナムストーンも

これから各地で発見され続けるだろう。


我々が空を飛ぶくらいでは原爆一個も阻止できない。

とにかく全世界を巻き込んで

たくさんの仲間を開拓するしかないように思われる。

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