概要
大学院を舞台にした、アカデミックロマンス的な何か。
2011年、京都府南部、京阪奈丘陵六星社(ろくせいしゃ)市。
六星社大学文学研究科の大学院生・錫黄鏡子(しゃくおう・きょうこ)は、恋をしていた。文書館の受け付けをしている司法浪人・葵宏大(あおい・こうだい)に一方的に惚れており、彼が受け付けに入っている日にはかかさず文書館に押しかけているが、喪女を自認する鏡子は進展のきっかけがつかめない。
そんな四月のある日、担当教官の諏訪路(すわじ)から二つの話をもちかけられる。
一つ目は、研究者の卵には垂涎のポストである、研究助手を選抜する審査会に候補として推薦してくれるという、とてもありがたいお話。もう一つは、それと引き換えに、研究室に起きている小事件を解決して欲しい、という依頼だった。
鏡子は学内では探偵、あるいは便利屋として少しは知られ
六星社大学文学研究科の大学院生・錫黄鏡子(しゃくおう・きょうこ)は、恋をしていた。文書館の受け付けをしている司法浪人・葵宏大(あおい・こうだい)に一方的に惚れており、彼が受け付けに入っている日にはかかさず文書館に押しかけているが、喪女を自認する鏡子は進展のきっかけがつかめない。
そんな四月のある日、担当教官の諏訪路(すわじ)から二つの話をもちかけられる。
一つ目は、研究者の卵には垂涎のポストである、研究助手を選抜する審査会に候補として推薦してくれるという、とてもありがたいお話。もう一つは、それと引き換えに、研究室に起きている小事件を解決して欲しい、という依頼だった。
鏡子は学内では探偵、あるいは便利屋として少しは知られ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!文庫本で電車に揺られながら読みたいような話
タイトルからは思いもよらなかった(誉めてます)落ち着いた文運びと、けれどもとんとんと進むテンポのある登場人物たちの会話が印象的です。
ほぼ価値のないと言われる同人誌とそれを研究対象として扱う先生と怪文書。まだまだ序盤ながら、どういきつくのかそわそわしてしまいます。そわそわしてしまって、他のかたにも読んでほしくて、感想苦手なのについ書いてしまったくらいで。(感想になってないとかそういうことはひとまずその辺に置いといて)あらすじを読んで、心惹かれた方はまず間違いないのでぜひぜひ!
そしてそして、研究者さんなのかしらな、インパクトファクターやら査読やらの言葉に別の意味でドキドキしました。