大学院で巻き起こる群像劇

研究職のポスト争い、怪文書事件、そして各個人の思惑……それらが複雑に絡み合い、それでいてかつ破綻しない、とても完成度の高い作品でした。
キャラクターもなかなか大勢登場しますが、決して没個性にならないで、どれも個性的なのが良かったです。
主人公の友人である桜下と、文書館受付の葵が特にお気に入りです。
また、この作品を通して文系の大学院の生活を垣間見る事が出来る(?)のも興味を惹かれました。
ある程度のフィクションが混じっているとは思いますが。

次へ次へ、どんどん先に読み進めたくなる、素晴らしい作品でした。