電話待ちあるある

 新人賞である程度まで高次通過すると、電話待ちというイベントが発生します。

 万年一次落ちの自分には非常に縁の薄いイベントですが、それでも一度だけ電話待ちを経験したことがありました。第19回電撃大賞で二次通過したため、8月中旬から下旬にかけて、最終連絡を待つ状態になったのです。コバルト文庫のノベル大賞(旧ロマン大賞)は、一次発表の前に最終連絡があるらしいので、応募者全員が等しく電話待ちできる賞ですが、それはまあ特殊なケースと呼べるでしょう。

 話題を戻して、電撃大賞の件。

 二次通過を確認した翌日以降、いてもたってもいられなくなった自分は、携帯電話を抱いて眠りました。まるで恋愛ドラマのようなシチュエーションです。応募時は固定の番号も書きましたが、固定電話を抱いて寝るのは物理的に困難だったので、さすがにそれはやめておきました。そんな非常識な真似をしたら、どうやっても受話器が外れます。というか、先方もビジネスなので、夜中に受賞連絡は来ませんけどね。それだけ夢中だったというわけです。

 そんな毎日を続けましたが、固定電話も携帯電話も一向に鳴らないまま、9月になってしまいました。

 ところがある日、帰宅して携帯電話をチェックすると、03で始まる知らない番号から着信があるではありませんか。しかも2回も! その日に限って携帯を持たずに出掛けたわけですが、舞い上がった自分は鼻息荒く、インターネットでその電話番号を猛烈に検索しました。相手はわかりませんでしたが、とにかくこれは期待大です。すぐに携帯をフル充電し、希望に満ち溢れた心境で、翌日の朝を迎えました。

 そして、夕方頃。

 同じ番号から電話が来て、張り切って出てみると、東京へ引越した兄でした。期待して損したわ! まあ、自分が受賞していないのは周知の事実なので、こうなるオチは最初から明確にわかっていますよね……。とはいえ当時は希望いっぱいで、半分くらい、受賞を信じてしまっていました。え、本物の電話? もちろん今でもありませんよ!

 ちなみに余談ですが、「携帯から知らない音が流れ出す」→「これは知らない番号からの着信?」→「ついに受賞連絡が来てしまったか!」→「緊急地震速報だった」という別バージョンも存在します。

 喜んでないで早く逃げろって話ですね。


 とにかくそんなわけで、投稿あるあるエピソードを、まとめて披露してみました。

 さすがに全部とは言いませんが、現在活動中の小説投稿者さんであれば、一つくらい当てはまる「あるある!」があったのではないでしょうか。

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