第二章 海外投稿の苦労

海外投稿は大変だった

 第一章「活動開始」はいかがでしたか?

 小説投稿エッセイを書くからには、まずは自己紹介をしておく必要があると考え、個人的な経歴について長々と語りました。少し真面目に書きすぎたかな、と感じなくもないですが、楽しんで頂けたなら幸いです。

 続いては、第二章「海外投稿の苦労」。海外生活はただでさえ苦労の連続ですが、そこに小説投稿という特殊なエッセンスが加わると、信じられないハプニングが起こります。思わず笑ってしまうような珍事件・迷事件から、ちょっと笑えない深刻すぎる失敗談まで、海外ならではのアクシデントを取り揃えました。それではさっそく参りましょう。


〈苦労その1・日本の書籍が入手できない〉

 すでに前述した通り、シンガポールには紀伊國屋が存在しますが、北京にはありません。一番の繁華街である王府井ワンフーチンに、外文書店(洋書を取り扱う本屋)はあったのですが、日本の書籍は微々たるものです。これは深刻な問題でした。

 自分が昔読んでいたラノベといえば、『スレイヤーズ!』や『セイバーマリオネット』等ですが、その頃からはすでに10年近い歳月が流れています。これからラノベを書くからには、少なくとも各レーベル一冊以上は、最近の作品を読んでおきたい。いきなり壁にぶち当たった結果、実家の両親に送ってもらう作戦を考えましたが、しかし同時にこうも思いました。

「表紙の女の子がパンチラしているような書籍を老齢の両親に購入させるのは非常に親不孝な行為ではないか?」

 違うんです。

 エッチな気持ちは少しもありません。

 しかしながら、当時はそういう表紙が主流であって、各レーベルの人気ラノベを読むとなると、パンチラを避けて通るのは不可能に近いような状況でした。それで結局どうしたかというと、親に頼むのは不義理だからと断念し、外文書店へ通い続けることに。その親孝行(?)が天に届いたのか、一か月後に突然『涼宮ハルヒの憂鬱』が入荷され、ラノベの入手に無事成功したというわけです。


 とまあ、こういう具合に。

 海外で小説投稿を続けていると、思いもよらない壁にぶち当たり、何度も悪戦苦闘を強いられました。

 北京での活動はすぐにやめてしまったので、次ページからの失敗談は、すべてシンガポールでの出来事になります。

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