入れ忘れあるある

 職場で下痢だと勘違いされたり、授賞式の名刺を300枚作ったり。

 これに「あるある」できた人は少ないと思いますが、投稿用の封筒に必要な物品を入れ忘れる失敗は、経験のある投稿者さんが多いのではないでしょうか。小説本文が完成した後は、妙にホッとしてしまい、油断しがちですからね。


 データ・あらすじ・返信用封筒など、入れ忘れがちな物は多々ありますが、自分の場合それはCD-Rでした。

 その日、原稿を完成させた自分は、家の近所の郵便局へ向かいました。レターパックはポストへ投函できるのですが、それだとなんとなく不安なので、わざわざ窓口へ出すのも投稿者あるあるです。黙って一列に並んでいると、ふと脳内に浮かんでくるのは、シンガポール時代の出来事。厳しいスタッフが一人いて、彼に当たると書類便を使えなかったというエピソードは、第二章に書いた通りです。

 これがシンガポールだったら、この封筒もアウトだろうなぁ……。

 ダブルクリップならまだしも、CD-Rは、確実に書類じゃないもんなぁ……。

 そう思いつつレターパックを軽く撫でると、やけに平らで凹凸がなく、CD-Rを入れ忘れた件に気付きました。慌てて家へ戻りましたが、入れ忘れに気付かせてくれたシンガポール人の厳しいオッチャンに、初めて感謝した瞬間です。

 しかしながら、ここで大きな問題が。普通の封筒なら破って取り出せばいいですが、レターパックは一枚350円(現在は360円)です。ゆっくり慎重に開封しましたが、それでも両面テープの粘着力はかなり強く、フタの部分が大幅に破れました。CD-Rは無事に入れたものの、一度開封したのが明らかにバレバレで、このまま送るのは気が引けます。

 そうだ!

 ガムテープで隠せばいいんだ!

 というわけで、フタの部分にガムテープを貼ったところ、破れた箇所のヨレヨレ感を見事に隠してくれました。これは想像以上のカバー力です。ガムテープ万歳!


 ちなみに余談ですが、使えなくなった未使用のレターパックは、手数料41円を支払えば新しい物と交換できます。

 破れた、書き間違えた、住所を書いたけど原稿が間に合わなかった……。そういう場合は捨てずに取っておき、窓口へ行った際に交換しましょう。新たに新品を買い直すより、300円以上も安く済みます。

 以上、CD-Rを入れ忘れた失敗談と、レターパックに関する豆知識でした。

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