基本的な文章作法
小説を書いて新人賞へ投稿しよう!
そう決意してWordを立ち上げた後、すっかり途方に暮れてしまいました。
「小説を書くと言っても、いったいどうやって?」
「作品の内容は自分で考えるにしても、文章を書く際のルールってあるよね?」
本当は文庫本を一冊買って参照すればいいのですが、なにしろ場所が北京なので、日本語の書籍を入手するのは容易ではありません。海外投稿の苦労は他にも多数ありますが、その詳細は後の章で書くとして、とにかく今は文章を書く際のルールです。
ためしに検索してみた結果、小説の文章作法を指南するサイトが、山のようにヒットしました。
・改行した後は文頭を一マスあける
・三点リーダーを使う際は、二つ続けて「……」と入力する
・「!」「?」の後、改行せずに文章を続ける場合は、一マスあける
・セリフの末尾など、文章が閉じカッコで終わる時は、句読点をつけない
よく言われる、「基本的な文章作法」ですね。
ただしこうしたルールは、あくまでも基本であって、例外ケースも存在します。作者の信条やこだわりで、意図的に無視する場合もあるでしょうし、業界によっても違うとか。たとえば後で知って驚きましたが、字幕翻訳の世界では三点リーダーは一つが正解で、二つ続けて使用することはないそうです。
そう言われて映画を見ると、確かにどの作品も一つでした。
そもそもこの知識は、アルク翻訳大賞へ参加した際に知ったのですが、あの時の強い衝撃は今でも鮮明に覚えております。今まで「…」を目にするたびに、「この人は文章作法を知らないんだな~」と侮蔑の視線で見ていましたが、その行為を猛省した瞬間でした。
【結論】
・文章作法を守るのは大事だが、それが唯一絶対のルールだと信じ込むのは、時として危険な場合もある!
以上、身をもって得た教訓でした。
文章作法に目くじらを立てるよりは、そのエネルギーを作品の内容へ向ける方が、賢明な選択なのかもしれませんね。
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