早すぎる挫折
小説を書こうと決意した。
インターネットで文章作法をチェックした。
それから改めてWordを開いても、文章は一向に浮かんできません。挫折です。明らかに早すぎますが、ヘタレで根性なしの自分は、この段階で挫折しました。
うーん……。
日記ならいくらでも書けるのに……。
あ、ちなみに日記を書き始めたのは、小学校の宿題の「先生あのね」の頃からです。すべて保存していれば相当な冊数だったと思いますが、兄に盗み読みされていた事実が高校時代に発覚し、恥ずかしくて悶絶死レベルの屈辱だったので、昔の日記はその時にすべて破り捨ててしまいました。当たり前の話ですが、他人の日記を机から取り出して勝手に読むのは、家族でも控えましょう。その軽はずみな行為は、あなたの大切な兄弟姉妹へ、非常に深刻なトラウマを植えつけます。
それはさておき、冒頭の挫折の件。
その当時は執筆を甘く見ており、原稿用紙200枚くらい余裕だと考えていましたが、それは未経験ゆえの勘違いでした。それもそのはず、日記と小説はまったくの別物。日記の場合は筆者も読者も自分なので、どれだけ文法が間違っていようが、途中の説明を大幅に省略しようが、書きたい内容は自分自身へ伝わります。だからこそ、どう書けば相手へちゃんと伝わるかなんて、一度たりとも意識した経験がありませんでした。
いや、日記の読者は自分だけでなく、兄もこっそり読んでいたわけですが……(遠い目)
とにかく、
・キャラが浮かんでこない
・ストーリーが浮かんでこない
・具体的なエピソードが浮かんでこない
・仮にそれらが浮かんでも、表現する方法がわからない
・っていうか根本的に、小説ってどう書くの?(一番大きな問題)
まさに出来ないこと尽くしです。
普通は初心者が直面するそれらの壁を、みなぎる情熱で乗り越えるものですが、当時の自分にそこまで高い意欲はなく、開始から数週間で早くも投稿を断念。
その頃ちょうど仕事が見つかったせいもあって、自由な時間が急激に減ってしまい、書きかけの原稿は闇へ葬り去られてしまいました。
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