ネット小説に関して

 これは個人的な見解ですが、今後は従来の公募の応募数がさらに減少し、ネット小説へユーザーがスライドしていくのではないかと考えています。

 たとえば音楽。以前は音楽番組を毎週チェックして、気に入った曲のCDをお店で買っていましたが、今は動画サイトで無料のボカロ曲を聴くようになりました。無料とはいえクオリティは充分に高く、中にはプロ以上だと感じるケースも。とにかくそういう状況なので、CDを買う機会は減りました。好きな曲は購入しますが、音楽配信サイトでダウンロードした方が、早いし安いですからね。

 小説もこれと同じ……とは言わずとも、似たような状況なのかなと思います。今は無料の小説がネット上にいくらでもあり、ランキング上位作品ともなれば、プロの小説に負けずとも劣らないクオリティ。だからこそ、わざわざ本を買う人は少数派になり、ネット小説がますます活況を呈すると思うのです。これは個人的な見通しであり、当たる保証はないですけどね。


 とにかく、そういうわけで。

 これまで小説は公開しない主義だったのですが、先日の第1回カクヨムWeb小説コンテストをキッカケに、初めてネット小説の賞へチャレンジしました。結果的には落選でしたが、予想以上にたくさんの応援を頂き、読んでくださった皆様に深く感謝しております。その日載せた内容に対して、ダイレクトに反応が返ってくるという、公募では経験できないネット小説の面白さを知りました。

 ただし、大きな問題点も……。もちろん頂いた応援には感謝しておりますが、ランキング上位作品は★やレビューの数が桁違いで、どう頑張っても受賞は無理だと途中でわかってしまったのです。これにはモチベーションが下がりました。幸い原稿は締切前に出来ていたので、更新する上で特に問題はなかったのですが、もしオンタイムで書いていたら途中で投げ出していたかもしれません。

 公募の場合は読者の反応がわからないので、執筆中は手応えがありませんが、逆に言うと希望を持った状態でいられます。そしてその希望は、かなり大きな執筆の原動力だと、今回ネット小説のコンテストを経験して痛感しました。とはいえ、ポイントゼロでも通過できる(例・なろうコン等)なら、執筆中にモチベーションが下がることはありません。

 カクヨムも、今回のエッセイコンテストや次回の漫画原作コンテストでは、「ランキング上位作品とは別に編集部がピックアップした作品も通過できる」という変更が入りました。これがあるかないかで更新のモチベーションは違いますし、ランキング絶対主義はオープン当初のような自演や不正行為を生み出しかねないので、今後もこの方針は続けて欲しいと個人的に願っています。

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