第六章 らくだ図書館の話

投稿ブログを作ってみた

 以上、第一章から第五章までの内容を、皆様はどうお感じになったでしょうか。

 同じ投稿者として共感できた部分もあれば、そうでない部分も多々あることと思います。いずれにせよ、小説投稿に取り組んでいると毎日が刺激的で、ここ数年間はさながらジェットコースターのように過ぎ去りました。おそらく皆様も同じでしょう。自分の場合は基本的に下がる一方なので、ジェットコースターと表現するより、フリーフォールに近いような状態ですけどね。

 そんな投稿の悲喜こもごもを伝えるために、投稿ブログを始めようと思い立ちました。当時は2011年の6月で、今からちょうど5年前。しかしながら、その頃は投稿者として実績がなかったので、「きちんと集客できるかどうか」が大きな不安材料でした。もちろん実績は今でもゼロですが、当時は今より5歳も若かったので、人目が気になってしまったのです。


 結果どうしたかというと、最初は投稿ブログではなく、旅行ブログを開設しました。

 その名も、『らくだの【B級】旅行ガイド』。基本的には旅行ブログで、時おり投稿の記事を混ぜるという、ステマのような作戦です。旅行ブログなら需要があるだろうと考えたのですが、結果的にその通りで、開設当初から一定数のアクセスを獲得できました。ステマ作戦、大成功です。

 ところが、旅行ブログを続けているうちに、予想もしない嬉しい誤算が発生しました。メインで載せている旅行記事よりも、たまにアップする投稿記事の方が、アクセスが多い状態になったのです。その差はおよそ二倍程度。投稿記事を見に来る読者の方が定着率も高く、どちらがメインかわからない状態になりました。

「みんな投稿の話が大好きなんだなぁ」

「よっしゃ、それなら作ってやんよ!」

 その結果でき上がったのが、投稿ブログ『らくだ図書館』。旅行ブログはネタ切れになって半年で閉鎖しましたが、投稿ブログは4年たった今も特に問題なく続いているので、思い切って看板を変えて正解だったと感じています。


 とはいえ、何もかも順風満帆だったわけでは決してなく、長い間ブログを続けているうちに色々な苦労を経験しました。

 ネタ切れしたり、運営の方向性に悩んだり、悪質なコメントに心を折られたり、落選で更新するのがイヤになってしまったり……。もちろん楽しかった経験も多いですが、それだけではないのが現実ですよね。第六章「らくだ図書館の話」では、そういうブログの裏話について、改めて語ってみたいと思います。

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