概要
予算など無い!それでも、SL観光鉄道を創った震災復興小説
百年後まで大津波から町を守るという壁の様な「巨大防潮堤」。これを黙って眺めて暮らすのか、それとも利用して暮らすのか。被災休止中の「陸泉鉄道」は元の地域交通機関として蘇る事ができるのか、やはりこのまま廃止となってしまうのか。SL観光鉄道実現を目指すも、予算も人も知恵も足りない。肝心のSLも手に入らない。しかし、何もしなければ観光客はここまで来てはくれない。
寄付や善意を最初から当てにするのは「他人のポケットの財布に手を突っ込む」行為だと、大企業オーナーの若田部会長は怒る。優れた事業計画なら、資金も人材も集まる。必要なのは地域創生につながるSL観光鉄道事業計画だ。そして、SL観光鉄道が巨大防潮堤の上を、バス道路化した陸泉鉄道の線路敷を走り始める。だが、決して表に出せない綿密な仕掛けを作った
寄付や善意を最初から当てにするのは「他人のポケットの財布に手を突っ込む」行為だと、大企業オーナーの若田部会長は怒る。優れた事業計画なら、資金も人材も集まる。必要なのは地域創生につながるSL観光鉄道事業計画だ。そして、SL観光鉄道が巨大防潮堤の上を、バス道路化した陸泉鉄道の線路敷を走り始める。だが、決して表に出せない綿密な仕掛けを作った