@kisuisyou

花丸和奏が小学６年生の時に地元の祭りで務めたのは、『ハナタカ』だった。 その時の記憶に良かったことはひとつもない。一緒に務めた芦屋清彦との仲もサイアクだ。二度としたくない。 そ…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

※8/28 第1部完結／書籍版は富士見L文庫から9/13に発売予定です！※ 声を封じられていた《歌姫》×魔祓いの神を祀る家の当主候補の、“契約”と“婚約”からはじまる和風ロマン…

お父さん、お母さんごめんなさい。16歳のののかはお腹に赤ちゃんを授かりました。……神さまの子をっ！！ 田舎に引っ越してきた高校生の早乙女ののかは、村に古くから伝わる神事で『竜神…

　魍魎である清流（せいりゅう）にはある日課があった。それは、夜明け前に人里に下りて、一人の人間の女性に会いに行くこと。 　女性はいつも蔵に閉じ込められていた。 　外にほとんど出た…

KAC20245　お題：はなさないで 神主だった祖父の部屋の天井裏から、掛け軸が出てきた。その掛け軸を飾ってから、僕の家はおかしくなった……。

KAC20244　お題：ささくれ ささくれが恩返しに来た。そんなもの助けた覚えはないのだが……。

KAC20243　お題：箱 実家の神社には、代々伝わる「御箱様」があった。年に一度、御箱様を連れてとある旅館に行く。そこには四つの御箱様が集まり……。

おばあちゃんの家を相続することになった美月。幼い頃、その家の庭で誰かと遊んでいた記憶が蘇る。庭にあった祠にお供えをすると、次々と不思議なことが起こる。なぜ神様は子供の姿をしている…

現在、求職中の志摩は、母の実家の村で行われる〝厨子の祝宴〟を執り行うために帰省していた。 厨子は、四年に一度、当番家である六つの家を巡る。 次の当番家に移動する際に、村民一同…

「呪禁師になりたい！」 呪禁師見習いの娘、緋鳥の、見極め試験が始まった。 下級役人が八百人、貴族からなる高級役人が二百人、下働きが七千人。 八千人が働き、数万人が暮らす巨都、鳳…

資源や食料の不足が深刻化した近未来、口減らしのために人は88歳になると食料の配給を止められるようになった。そして世の中には「姥捨て」が横行しだす。 KAC20225参加作品　お題…

友人の寺島さんと一緒にミナミへ映画を観に行ったら、緞帳のところに幽霊がいたらしい。 KAC20223参加作品　お題：第六感

性的マイノリティの意志を無視して「LGBT」は広まった。それは、当事者とは何の関係もない世界だった。｢LGBT」がもたらした利益は何もない。政治や商売の道具としてもてあそぶばかり…

大学生の葵は、ヒマラヤの小国・ゴルカナで処女神クマリに出逢う。 この国では三歳過ぎの少女から生き神が選ばれる制度が、今も続いているのだ。 クマリの裏の仕事は、「常世」という別世…

「この娘はいずれ王を害するであろう」 生まれたときにそのような託宣を受け、都から遠く離れた御廟で生涯を終える筈だった鈴雪は、王の手で都へと連れ戻される。王の后となる為に。 大…

あらすじ 2020年。世界には776冊の『異本』と呼ばれる特別な本があった。それは、読む者に作用し、在る場所に異変をもたらし、世界を揺るがすほどのものさえも存在した。 その『…

絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、SUICA を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下…

大事な首飾りを取り返すため侍女として領主のもとで働いていたフィシュアが砂漠で出会ったのは少年テトと魔人シェラートという奇妙な組み合わせの二人だった。 彼らを助けたフィシュアに、魔…

物書きカップルの俺と純子。とうとう純子に新人賞最終選考に残ったとの連絡が来て……。 KAC202110　お題：ゴール

今日もかわいらしすぎて尊いネコ様。でもよく考えると、ネコ様は俺に何かあったら生きていけない。下僕としてこれは一大事。 KAC20218　お題「尊い」

小説学校を辞めて小説投稿サイトに自作をアップし始めた、キャラクター文芸書きの俺。しかし突き刺さる無情なPV0。 KAC20215「『スマホ』と書いただけなのに」に出てきた物書きカ…

キャラクター文芸書きの俺と、純文学書きのカノジョ。史上最低の痴話喧嘩。 KAC20215　お題「スマホ」

ダメ男に振られるたびに僕を呼び出す幼なじみ。いい加減、僕の気持ちに気づいてくれよ！ KAC20213　お題「直観」

自粛生活が続くと、オシャレなおうち時間に憧れを抱いたりもするけれど。 KAC20211参加作品　お題「おうち時間」

「ラストが見事な短編ミステリー特集」で紹介していただきました。 https://kakuyomu.jp/features/16816452218472865308 グランドン王…

とある民家の床下から若い女性の腐乱死体が見つかった。その後、父親である犯人が自ら命を絶ち、事件は終息したかのように見えたが、記者のわたしにはどうしても気になる点があった。

※書籍版はウェブ版に加筆・修正を加えており、一部内容が大きく異なります 「望まれない花嫁だったけれど、もう一度あなたに恋していいですか？」 片思い相手の騎士に降嫁した、病弱な…

【まえがき的なやつ】 『ひとつの花に託す。』が『５分で読書：驚愕のミライ』に収録してもらえることになりました。 【書籍の紹介ページ】 https://www.kadokawa.…

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過作品】 たったひとりの家族だった祖母の言葉を胸に、アメリカで大学生活を送る日本人留学生・ヒロウミ。大学のカフェテリアで出逢ったア…

おいしいお手軽ご飯のお供に、不思議な着物の謎解きはいかが？ 新米家政婦として悉皆屋『鎌倉小町ろまんてぃーく』にやってきた近江寿葉。 だけど、この店が扱うのはちょっと変わった曰く…

食べ物のエッセイです。 鍋で炊くご飯からコンビニで買ったお菓子まで色々出てきます。 一話完結です。

母を亡くし、料理屋 五十鈴に引き取られていた小夏（こなつ）。 不遇な生活から抜け出せたのは、菓子屋 千寿堂の主、伊織（いおり）に見初められたから。 だけど。 結納金は、五十鈴…

【まえがき的なやつ】 『半実話あやし奇譚』の一部（13話ぶん）を書籍化してもらいました。 本作は前編、後編の続きものもいくつかありますが、基本的に一話完結の短編集です。書籍化され…

新米神主の真榊いつきが奉職する神社に、女子高校生アヤナが現れる。彼女はいつきを「パイドパイパー」と勘違いし、幽世の大神の元へ行けるよう＃０９２の課題を頑張る、と告げて去る。 パ…

　軍人として招集された瀬野通成（せの　みちなり）は帰還後、戦死した友人の遺品を遺族へ届けるため利用した山道で盗難に遭い、間一髪のところで少女に助けられる。その少女は、銀髪と赤い瞳…

諦めるな！あがけ！走れ！　校了＜デッドライン＞ぎりぎりまで――！ 胡散臭い記者・ツキシマ（31歳・異世界人）のカメラレンズを割った、平凡な女子大生・春日（19歳・日本人）は修理費…

小説がうまく書けない日も、 嬉しいことがあった日も、 何をやってもだめな日も、 とにかく書いていないと落ち着かない。 どれから読んでも大丈夫。 お好きな話をどうぞ。 ※随時更新

ここは日本の田舎 愛を知らない子は独りで生きてきた ある日＿＿あの人に会うまでは 親に捨てられ、独りで生きてきた主人公中川 蒼真 法力が強いあまり、閉じ込められた空間で独りで生…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

一日一花。神前に花を献じる少年・馨。 その手が花茎を切るとき、花精たちはたまゆら現れ、この世への未練を語る。めぐる季節の中でひととき語られる、花たちの御伽噺。 12か月の短編連作…

死者を祀る神社に奉職する女性神主、宮子。 ある日、修験者である恋人・寛斎が、「必ず帰る」と言い残して姿を消した。 翌日、村の女児が行方不明になる。 容疑者とされる若い男性はその直…

第２回ビーズログ小説大賞現代部門特別賞受賞作。 『まほろばの鳥居をくぐる者は』と改稿改題してＫＡＤＯＫＡＷＡ様より書籍化！ 神社の娘・宮子の初めての友達は、幽霊だった。 幽霊の…

日常から逃避行する先は、エメラルドグリーンの澄んだ海と、緑濃い熱帯雨林の森を育む沖縄諸島。水底に沈んだり、丘陵に佇んだり。ただそれだけで、心が息を吹き返す場所。 「南国の青い海…

十四の誕生日を目前にした春の祝祭の夜、まじないの才を持つ少女・キイラの村は異教徒らによる襲撃を受ける。天涯孤独となったキイラを保護したのは、異教徒討伐の命を受けた〈二軍〉の魔術師…

和風妖討伐ファンタジー 「秋の鹿は笛に寄る」　恋に身を滅ぼす喩え。 「男」であることを望まれた少年と、無自覚な気持ちを利用された少女の物語。 日の國には、『妖』を討伐する為に編…

——どうして彼女は———どうして彼は—— 会社をクビになった男の出会いの物語です。

「あの夏が来るまで、僕は愚かで、臆病で、傲慢だった。 　だから僕は、大切な友人を失ったんだーー」 幼い頃から、ソレが見える寮制の高校生、八重野瑞透（やえのみずき）16歳。 2…

高校生の五木麻里は、二年前に両親をなくして以来田舎に住む祖母と一緒に暮らしている。 彼女には妖怪が見えるという、誰にも言えない秘密があった。 ある日麻里は友達との会話の中で、…

北関東の山間で、米をつくり暮らしをたててきた集落。 そこに住み、皐月を幼い頃から可愛がってくれた祖母が亡くなった。 親族として葬儀の手伝いをする皐月は、豪農として大きな屋敷を構…