呪われた歌声を持つ少女・ことり。冷たい扱いを受けていた彼女は魔の贄とされるが、そこに現れた少年・馨に助けられる。互いに事情を持つ二人は、ある目的のために形だけの婚約をすることになる。
ひとつひとつのエピソードやキャラの心情がとても丁寧に綴られています。特にことりの内面の変化、馨との距離が縮まっていく様子は、読み手の心にも光を灯してくれます。
和風ファンタジー、恋愛、人間ドラマ、そして、個性輝くキャラクターたち。どこか残酷さも感じる世界観の中で、それらを目一杯に楽しめる作品です。
個人的には、着物の描写が丁寧なのも好きです!
火のいろんなイメージが感じられるのも良いなぁと思いました。生命力の弾ける力強さ、そっと寄りそうあたたかさ、闇を照らす心強さ、触れたものを焼いてしまう怖さ。他にも様々な性質を連想できたように思います。
「39話分無料公開」で読みました。続きも何らかの方法で読ませていただこうと思います。(書籍版も9/13発売だそうです)
神祀りは四家ありますし、そこから更にたくさん枝分かれしています。今連載中のエピソードが完結しても、この先どんどん物語が広がっていくんだろうなとワクワクします。
【9/22追記】
書籍版にて読了しました。書き下ろしSSも良かったです……!