ラピスラズリのかけら

作者 いうら ゆう

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★★★ Excellent!!!

 砂漠で行き倒れかけている少年と魔人という奇妙な二人組をフィシュアが助けるところから物語は始まります。
 フィシュアは困った人は見過ごせない姉御肌のお節介焼きなお姉さん。テトは素直で真っ直ぐな可愛い少年。そしてシェラートは、ちょっと気むずかしい魔人。
 この三人、それぞれが何事かを抱えています。少年テトの事情は、前半の旅の目的ともなるので、そこそこに明らかになるのですが、残りの二人がだんまりを決め込んで自分の事情は話しません。
 そんなお互いの素性を秘めつつも、フィシュアの持ち前の明るさやテトの素直さが、物語を明るく彩り、三人の旅路はとても軽やかでハートフル。

 行く先々の街で、人と出会い事件に遭遇し、少しずついろいろなことが明らかになっていきます。お互いに「関係ない」と言いつつも、やっぱり最後は放っておけない。そんな絶妙な距離感がとっても素敵な物語です。
 
 砂漠で出会った事情大有りの三人が、心を重ね合わせていく模様をぜひぜひご堪能ください!