箱庭物語

作者 晴羽照尊

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★★★ Excellent!!!

『異本』と呼ばれる特別な本を集める物語。
現代世界が舞台ながら、その空気感はまるでファンタジーの様です。

こちらの作品は第6回カクヨムWeb小説コンテストの中間選考を通っていたり、
ノベリズム大賞では選考を通った上に主催側から言及を頂いているほど優れた作品です。

内容も実に美しく、キャラクター同士の掛け合いから始まるのが印象的でした。
話が進むにつれ世界観や目的が分かっていくという構成が実に素晴らしく、それだけで世界観にどっぷりと浸れます。

また本に関する知識も豊富で初版に関する出来事が話のキーになっていたり、フィクションながらベルリン崩壊といった実際の国の歴史や文化も作中に登場するなど、現実世界の出来事にも造形が深く描きたいものがしっかりと伝わる内容です。

シンプルかつ洗練されたタイトル、そして本を開けば仕掛け絵本のように溢れる魅力の数々。
是非貴方も一読してみては如何でしょうか。

私も陰ながら応援しております。

★★★ Excellent!!!

それだけじゃないんですよ、この……なんていうんですかね、各話のタイトルを見て『うわ、気になる!』って感想が第一印象なんですよ。

小説を読む事自体は慣れていないのですが、本というジャンル自体は好きであり、それを題材としているこの作品は、本好きにはたまらない一作なのではないかと思っています。

物語の内容だけでなく、タイトルあらすじから既に世界観に入ってしまったような感覚に入れる技法――感服しました。★3じゃ足りないぐらいです(笑)

PS
リプライありがとうございました!
今後もよろしくお願いします!

★★★ Excellent!!!

もっと早くにレビューを書くつもりでした。

ついつい物語を、じっっっくり味わおうとしていたら、もう月替わりに……m(__)m

子どものころ、学校の図書館が大好きでした。

背表紙が、ぎっしり詰まっている棚。
そこには魔法と夢が、スリルとロマンスが溢れんばかりに満ちていた。眺めるだけで幸せな気持ちになります。

本の価値って、なんでしょう?
知識。思想。文化。
見たことのないもの。行ったこともない場所。会ったことがないひと。
本には、あらゆるものが、収められている。

棚に並ぶ、それらを、手に入れることは、たまらない楽しみです。

まして、それが特別な力を持った『異本』なら?

世界中を旅する情景は生き生きとしており、謎めいて魅力に溢れた登場人物たちが本を巡って闘う。時に助け合い、力を知るからこそ、それを制御しようとする。

つぎに出てくる本は、誰が、どんなふうに使うのだろう?

そうです。
この作品の『異本』は、“読む”だけではないのです。
なんなら国を亡ぼすことも出来る。
人を殺めるなんて、簡単なこと。

どうやら物語は、とても長いらしい。
私が読めているのは、まだまだ序盤。
でも、作者さまには申し訳ないのですが、私には、この作品はゆっくりじっくり丹念に読み進めていきたい、あたりめのような(ここ半年のブームなんです)物語なのです。

なんだかレビューっぽくない文章で、お羞ずかしい。
でも、カクヨムで、こういった、流行を超越した作品に出逢えたことは、嬉しいかぎりです。

たとえばエンデのファンタジーのように、絹張りの装丁で出版されたら、たぶんわたくし鼻から出血します。

★★★ Excellent!!!

傑作と出会えたのではないかという感覚に浸っています。
作者が全力を投じる第1話。そして、それを受ける第2話。その見事さに目を見張りました。
作品に見合った文体、魅力的な登場人物、心躍る設定……どの要素も秀でています。
まず第1話を。私がここで多くを語るよりも、まず一読いただきたい。心からそう思える作品です。

★★★ Excellent!!!

40th Memory Vol.30(地下世界/シャンバラ/??/????)まで読了。

最も驚かされたのは、テキストの確かさです。
添削的な視点では突っ込みどころが見当たらないほど、過不足のないスマートな文体でビックリしました。
作家を目指すような人は、このくらいの文章を書かねばならんのだなぁ、と勉強になります。
それでいて、自分の技量をひけらかすようなクドさもない。
文章が上手くても、ダラダラと自分のテキストに酔ってしまう書き手も、アマチュアには少なくないですからね。

それと、設定の見事さにもうなります。
長編作に相応しい、素地を備えた物語設定ですよね。
このアイディアなら、どんな展開でも持っていけそう、というワクワクを内包していますね。
なかなか無いですよ、ここまでのものは。

僕が読んだところまでは、まだちょっと着地点は見えない感じですが、
このくらいの技量のある作家さんなら、エタることなく締めを迎えられるんじゃないか? という確信を覚えます。
続きも頑張ってください。

★★★ Excellent!!!

ども、カイリんの紹介で来たもんですw

さまざまな伏線がありおもろいわぁ……
に、しても『異本』かぁ。論理だてられてるし、もしかしたら、そんなんがあるかも? と錯覚してまうほど納得するストーリーが何よりおもろい!

それに、ハクとシロちゃんの掛け合いも相成って飽きずに読める、そこも凄い!

因みにうちはパララがお気に!

Good!


どうしてか酒とタバコとアンティークな香りがするダークな奇譚。

何処までも灰色と白色で象られた世界に赤いドレスを着た少女の姿が躍動的に映えるような錯覚を起こす一本。

周りの世界は静かなのに主人公と少女だけがシニカルな会話を繰り広げながら、『異本』という奇々怪々なアーティファクとがちらつく。

776冊の異本。
シェヘラザード。
箱庭。

ミステリアスで独特な設定と生き生きとした常識はずれな彼らに読んだ貴方は思わず釘付けになるでしょう。

『異本』というアイテムを蒐集するという明確な目的で物語は進むのに、そこにまつわる不可思議の数々。作者の権謀術数と作品の色気に嵌れば後は脳みそが浸かっている。

一度読めばあなたもこのオシャレと可愛い少女を愛さずにはいられない。



抜け出せない猛毒のような一冊を貴方に。


★★★ Excellent!!!

主人公が集まるのは世界中に散らばった776冊の『異本』……それは読む者に作用し、存在する場所に異変をもたらし、世界を揺るがすほどの力を持つ危険な代物だった。

蒐集の途中で異本を持つ少女と出会う主人公だが、突然の襲撃によって異本は焼失してしまうが、少女の中に異本が遺されたことを知って、二人は異本蒐集の旅に出る。

特筆すべきはこの不思議な世界観。
不思議な異本を題材にしているだけあって珍しさからついのめり込んでしまいます。
作中に出てくる異本の種類やその効能、さらに異本を巡る戦いに夢中になりました!

★★ Very Good!!

この小説の良いところは、物語の舞台設定の深さにあると思う。
例えば、第1章のドイツでの話では、ドイツの気候を明確に示し、主人公たちの言動につなげていることに感心した。
地理的な話になるが、ドイツの気候は北大西洋海流と呼ばれている暖かい海流の上を編成風が通過して、暖かい風が運ばれる位置に属しており、暖かく湿った感じの気候が特徴の地域である。
そのような特徴を押さえているこの作品は素晴らしいできと言える。
今後の発展に期待する。