熊のように厳つい外見のせいで、モテ期がいつまでもファラウェイな第三王子サリュ。
式当日に突然婚約破棄を言い渡されたシトエン。
偶然の出会いではありましたが、まるで凸が凹にはまるように婚約することになった二人。
この二人、とにかく可愛い。どこまでも可愛い。いついかなる時も可愛い。可愛いが大渋滞といった言葉が出てきますが、まさにその通り。どこを切っても可愛い可愛い可愛い尽くしの可愛いの金太郎飴なのです。
いろいろな背景から精神的にも肉体的にも危機的状況に見舞われることもありますが、それすらも二人の尊みあふれる絆を引き立てるスパイスに。
こいつ何言ってるんだ?と思われるかもしれません。サリュもシトエンも、その周りの皆(※シトエンに独断で婚約破棄を申し渡したルミナス王国の王子と彼の恋人は除く)も可愛すぎて可愛すぎて、うまく言葉にできないのです。
可愛いがゲシュタルト崩壊しそうなほど可愛いを連呼しておりますが、このお話を読んでくださればご理解いただけると思います。
ああ、可愛い二人のこれからがもっと見たい……もっともっと可愛い二人を追いかけたい!
続編、全力で希望です!!
隣国の王太子の婚約式に参加していたはずのサリュ王子。
が、そこで繰り広げられたのは婚約破棄現場。
いったい何を見せられてるんだと呆れていたところ……、
「お前みたいに気持ち悪いやつと結婚できっかよ!!(※原文はこうではありません)
婚約者を罵倒する王太子。
さすがに言い過ぎだと、抗議するサリュ王子。紳士ですね。
さて、罵声を受けた婚約者の令嬢はその名も白繭令嬢なのですが(どういうことかは本作を読んで確認だ!)、なんと意外な展開に突入して、サリュ王子が妻に迎えることになるのです。
そしてさらになんとなんと。
白繭から出てきた令嬢が……!!
サリュ王子は動揺して思わず家族に集合をかけるほどで。
とにかく美人!! それに性格も良い!!!
複数の外国語をマスターしており、見識も深い!!!!
そんな女性が自分の妻にっ。やばい!
王子、舞い上がります。
でもサリュ王子は、容姿にあまり自信がなく……、自分は良くても向こうはこの結婚をどう思っているのか……少し不安です。
と、まあ、面白くて。
あっという間に読めます。王子の語り口が最高です。
他にも登場するキャラがみんな個性的。嫌味なキャラも、ここまで突き抜けてるとアッパレだわ、と嬉しくなる。笑
面白くって、かっこよくて、甘々キュンキュンな展開もしっかりありーのの、この夏、勢いありまくりの作品です。
もうね、タイトルのままです。
隣国で婚約破棄された娘さんを「だったら俺がもらう!」ってほんとにもらったら、可愛すぎてもう大変なことになったぜ、っていう。
何が大変ってあなた。
そりゃね、その辺の一般家庭のお話ならね?多少順序があれになってもね?式の前に出来ちゃってもね?いまは授かり婚なんていい言葉もありますんでね?いやー、全然嫁の来ないウチのバカ息子(断じて馬鹿ではない)にもやっと嫁ちゃんが来たと思ったら赤ちゃんまで?今夜はパーリィ!なんですけど、『ティドロスの冬熊』なんてイカした二つ名のあるこのお方、王子様なんでね?そりゃ相手も他国のお姫様でね?
我慢。
我慢。
我慢。
どんなに嫁ちゃんがチャーミングでも我慢。
しかもこの嫁ちゃん、見た目の可愛さもさることながら、性格も二重丸だわ、他国語もペーラペラの才媛だわで、むしろ何で破棄されちゃったの?相手バカすぎない?って。いやもう清々しいほどのバカなんですよ。マジで。
もうこのバカのバカっぷりがね、もう序盤は「肥溜めに落ちて死ねや」くらいの気持ちなんですけど、後半になるにつれ「やっぱり生きて。しっかり転落して。転げ落ちて。読者はそれを望んでる」って気持ちになるわけです。
嫁ちゃんは可愛いし、
見た目熊さんの王子も可愛いし、
バカの転落ぶりも「ザマァ」だしで、読み応え十分です。
完結していますので、一気にどうぞ!
ティドロス王家の三男サリュの悩みは、モテないこと。
三男とは言え王家の出。普通ならモテておかしくないのですが、長身で筋骨隆々、腕っぷしも強いが故に公爵っぽさが丸でなく、ついたあだ名が『ティドロスの冬熊』。
気のいい奴なのに、全然モテませんでした。
そんなある日、サリュは他国の王太子の婚約式に行ったのですが、そこで待っていたのは、まさかの公開婚約破棄。
この王太子、婚約者であるシトエン嬢を醜いと罵り、婚約を解消してしまったのです。
罵倒して一方的に破談にするなんて、酷い王太子です。しかしそこで黙っていなかったのがサリュ。
シトエン嬢を庇い、アホ王太子にガツンと言ってやりました。
そしたら、なんと言うことでしょう。
今度はサリュとシトエン嬢が、婚約関係になったのです。
しかもこのシトエン嬢は、美しくて気立てがよく、医学にも精通しているできたお嬢様。
本当にこんな人と結婚なんてしていいのかと、サリュが戸惑うレベルです。
シトエン嬢の言葉や行動に、サリュはドキドキさせられっぱなし。
捨てる神あれば拾う神ありと言いますけど、アホ王太子はよくぞ婚約破棄してくれました。
おかげでこんな素敵なカップルが、誕生したのですから。
しかし、糖度高めの胸キュン展開の連続ですけど、残念ながらサリュは、正式に結婚するまで絶対にシトエン嬢に妙な真似をしてはいけないと、釘を刺されまくっているのです。
はたして無事結婚するまで、サリュの理性は持つのか?
冬熊と呼ばれた男と婚約破棄された令嬢の、ドキドキキュンキュンラブストーリー。
読む手が止まらなくなります。
婚約式の最中、結ばれるはずだった王太子から婚約破棄を言い渡されたシトエン。
しかもその理由があまりに理不尽。言い掛かりのようなイチャモンに、堂々と容姿を貶す発言。にもかかわらず、言ってやったぞみたいに悦に入る王太子。ああ、かわいそうなシトエン。
ところで、本作の主人公は、そんな婚約破棄をされたシトエンではありません。もちろん、アホな王太子なんぞでもありません。
この婚約式に参加した、別の国の王家の三男、サリュ。恵まれた身長に、騎士団で鍛えられし筋肉。見る人が見れば非常に頼もしいのでしょうけど、婦女子達からはちょ~っと、いえ、見合いに連敗しすっかり自信喪失するくらいには人気がありません。
そんな彼の前で、素敵なお嬢さんが婚約破棄にあったのです。サリュと一緒にいたお母様の提案で、シトエンとサリュは見事婚約することとなったのです。
そんなこんなで、ろくに心の準備ができないままシトエンが嫁入りにやってくるのですが、そのシトエンがめちゃめちゃ可愛い。
誰だ、こんな可愛い子の容姿を貶した奴は! あのアホ王太子だ。
もちろん結婚相手が可愛いのはいいことですが、今までモテない人生を歩んできたサリュにとって、これはある意味一大事。ちょっとのことでも心臓がバクバクして、身が持つかどうか心配。しかも嫁入りが決まっているとはいえ、実際に結婚するまでの間は手を出すのは禁止。
これは、騎士団潜り抜けてきたどんな戦いより苦しいかも。
そんなサリュのドギマギが、読者のニヤニヤを呼び、シトエンの更なる可愛さを引き出してくれるのです。
そしてサリュも、ただシトエンが可愛いと言うだけの奴ではありません。彼女に危機が迫った時には勇敢に守り、傷ついているところを見た時は、自分にできること、かけられる言葉を必死に探します。
婚約破棄されたヒロインと、見合い連敗ヒーローは、見事夫婦となり幸せを掴み取ることができるのでしょうか。