冬熊と呼ばれた男と婚約破棄された令嬢の、胸キュンラブストーリー。

ティドロス王家の三男サリュの悩みは、モテないこと。
三男とは言え王家の出。普通ならモテておかしくないのですが、長身で筋骨隆々、腕っぷしも強いが故に公爵っぽさが丸でなく、ついたあだ名が『ティドロスの冬熊』。
気のいい奴なのに、全然モテませんでした。

そんなある日、サリュは他国の王太子の婚約式に行ったのですが、そこで待っていたのは、まさかの公開婚約破棄。
この王太子、婚約者であるシトエン嬢を醜いと罵り、婚約を解消してしまったのです。

罵倒して一方的に破談にするなんて、酷い王太子です。しかしそこで黙っていなかったのがサリュ。
シトエン嬢を庇い、アホ王太子にガツンと言ってやりました。
そしたら、なんと言うことでしょう。
今度はサリュとシトエン嬢が、婚約関係になったのです。

しかもこのシトエン嬢は、美しくて気立てがよく、医学にも精通しているできたお嬢様。
本当にこんな人と結婚なんてしていいのかと、サリュが戸惑うレベルです。
シトエン嬢の言葉や行動に、サリュはドキドキさせられっぱなし。
捨てる神あれば拾う神ありと言いますけど、アホ王太子はよくぞ婚約破棄してくれました。
おかげでこんな素敵なカップルが、誕生したのですから。

しかし、糖度高めの胸キュン展開の連続ですけど、残念ながらサリュは、正式に結婚するまで絶対にシトエン嬢に妙な真似をしてはいけないと、釘を刺されまくっているのです。
はたして無事結婚するまで、サリュの理性は持つのか?

冬熊と呼ばれた男と婚約破棄された令嬢の、ドキドキキュンキュンラブストーリー。
読む手が止まらなくなります。