真野てん

春をひさぐ、とは平たくいえば売春をすることで、昭和までは普通に通じた言葉である。 箱もの風俗店の減少に伴い、デリバリー営業が台頭している昨今だが、一方でいわゆる「たちんぼさん」など…続きを読む

中華風の異世界、昴国へと迷い込んでしまったヒロイン。 高校受験を目前にして、さあ大変。 新学期どころの騒ぎではない。 しかし彼女のバイタリティは、読む者に勇気を与えてくれるのです。…続きを読む

幽霊や霊障などの出てくる作品というと、どうしてもドロドロとしたげに恐ろしげなテイストが一般的だ。 しかし本作はスタイリッシュで、友達のような距離感のキャラ達が躍動する。 メイン…続きを読む

本作はよくある異世界転移もののラブロマンスである。 そのうえで出会い方がひどい（褒め言葉） またドラゴンと人間の姫という異種婚姻譚をベースとしていながらも、もどかしい青春の匂い…続きを読む

小生意気な言動をする低年齢児童を指し、この国では「メスガキ」と呼ぶ。 では、妙齢な女性が歳に見合わぬ小生意気な言動を繰り返したらとするならばなんとする。 ただのムカつくバ……もと…続きを読む

傘を逆手に持って虚空の薙ぎ、 アバンストラッシュ！ と叫んだことはないだろうか。 それだけではない。 ギャバンダイナミックやペガサス流星拳は？ この作品は、ありもしない「…続きを読む

滋賀県といえば律令制時代の国家、近江の国と合致する。 古事記にも「近淡海（ちかつあはうみ）」の名で登場する由緒正しき土地である。 近淡海とは淡水の湖、いわずとしれた琵琶湖を指すが…続きを読む

この作品に出てくる主人公のように、きっと読者さえもそう思う。

まんまとハメられた。

吹いたコーヒー返せｗｗｗ

この物語は無生物として生まれた一匹のうさぎの年代記である。 名前はアラン。 そのちっぽけな存在が、やがて引き起こす奇跡を目の当たりにせよ。 SF短編として優れた作品でした。 小…続きを読む

口説きたい女性のまえでは夢を語り出す。 よく飲みの席なんかじゃあるあるな話だったりしますが、これはどんな年齢にも言えることでしょう。 それが淡い初恋であったならば、ピュアな想いは…続きを読む

本はバーチャルリアリティであり、巨大な記録倉庫であり、預言者であり、また友達だった。 紙の手触りと共に、これからの本はなにかを失うのだろうか。 いや。 きっといつまでも我々の味…続きを読む

いまさらの話ではあるが、昨今の店舗型書店の経営はまさに風前の灯火である。 本作に登場する菊池書房もまた、そんな本屋さんのひとつであった。 しかし矢木に電流はし――もとい、お店の…続きを読む

そもそも本屋が本のみを提供する時代は終わったのだ（なに言ってんだ ゆえに紙が占有していた空間を、別の有益な何かに置き換えるのは当然の帰結（ほんと何言ってんだ さあ、みなさまい…続きを読む

ぼくは覚えてます。 それほどまでに本との出会いは特別なものなのです。 このお話に出てくるお母さんにはちょっと毒親感を覚えてしまいましたが、きっとお嬢ちゃんには伝わったと思います。 …続きを読む

レビューというよりも思い出話になってしまうが。 本作に出てくる、いわゆるビニ本。 自分らの世代でも辛うじて馴染みのあるガジェットである（言い方 地元で有名だったのが、個人経営の…続きを読む

ルドンという画家をご存じだろうか。 古くは漫画家・水木一郎氏の妖怪のモデルとなり、ボードレールの惡の華にも象徴的に使われている。 その特徴は「目」である。 どこか胡乱に見上げる…続きを読む

お仕事ものには定評のあるタカテン先生、珠玉のショートストーリー。 ミスター・パーフェクトとも称される手腕を持つ店長と、是が非でも自著を売り込みたい新人ラノベ作家のあくなき攻防を見…続きを読む

今後の作家稼業の展望をもうらなう、生々しい世界設定。 自分自身もまたこれからのWeb小説は、じつは半オーダーメイドに生き残りのカギがあるのではないかと愚考いたしておったところです…続きを読む

見た目が可憐だからと言って、性格や品性まで高貴というわけではない。 本作のヒロインもまさにそんなタイプのお嬢さんだった。 そして彼女の類まれなる外見の美しさに惹かれてしまった少年…続きを読む

なんといっていいものやら。 人生というものは事程左様に難しいものか。 真実を知ることは必ずしも必要ではない。 しかし知らずして後悔することも、これまた星の数ほどあるわけで。 …続きを読む

嘘で塗り固めた青春時代。

でも確かにそこには、儚い時間が流れていた。

わずかな文字に込められた痛いほどの感受性を読み解いて欲しい。

おすすめです。

あなたにとって信頼に足る人物とは一体どういうひとでしょうか。 このお話の主人公であるお婆さんは、介護サービス付きの高級マンションで余生を過ごしています。 世話をするのは気のいい…続きを読む

本人のパーソナリティとは真逆の印象を受ける、はかなくも美しい恋愛譚。
時折挟まれる主人公の描写に、ネタ元への愛を感じずにはいられない。

世にいう衆道とは、戦国乱世にあって、武家のたしなみであり、戦場にあっては女性を連れ歩くよりも美童をめでることが「粋である」とされた。 また太平の世になり、下々の男衆においても、男…続きを読む

とにかく一度読んでみてください。
笑えます。
コーヒーこぼします。実際こぼしました。

あとは本文のパワーにおまかせです！

本作はとあるリサイクルショップを舞台とした、いわゆるお仕事ものの物語である。 しかも変に奇をてらわず、また無理な恋愛要素もない。 だが圧倒的に面白い。 それはなぜか。 すべて…続きを読む

男同士の友情というのは、ときに不器用で不可思議なものです。 腐れ縁の一言だけでは語れない。 そんな関係。絆。 だからあいつには負けたくないのだ、いくつになっても！ 詳細は本…続きを読む

とある男が懐かしのゲームを遊びはじめる。 かつては時間を忘れてのめり込んだレースゲームである。 しかし大人になり、そんなことも忘れてしまっていたのだが――。 明治文学の私小説かと…続きを読む

子供の頃に夢見た職業。 宇宙飛行士、大工さん、おもちゃ屋、プロ野球選手そして――。 ゲームを作る。 それはどんなことよりも素晴らしいことだと思った。 しかし多くの「夢」がそう…続きを読む

歴史上初となる勇者と魔王との頂上決戦から物語は始まります。 そして死闘の末、勇者一行は敗れるのですが――。 逆転の発想で描かれるヒロイックファンタジー。 個性的なキャラが多数登…続きを読む

まずは黙って一周読んでほしい。 物語の構造上、それ以上を言うのははばかれる。 みをつくし料理帖をご存じない方にも必ず楽しんでいただけると思うし、なぜ「現代版」なのかも読んでいただ…続きを読む

ひとは他人の幸せを直視することができない。 なぜならば――。 ニヤニヤしてしまうから（いいひとか もうリア充全開のバカップルなので、安心してお読みください。 そして…続きを読む

夜中だろうが休みだろうが、ちょっと足をのばせばなんでも揃ってしまう現代日本。けっしてそれがいけないと言ってるわけではない。 先人たちが勝ち取った豊かさは、平和であることの証だ。 …続きを読む

当局に見つかるとまずいので、本作は隠れて読んでください。

なんつって、最後まで読者を楽しませ続ける本作。
決して途中で読み終わらないように！

ただただ面白い作品というのは、面白い以外の説明ができない。 まずは読んでほしい。 そして「味わって」ほしい。 わずか6000文字に込められた作者のセンスを御覧じろ。 後悔は…続きを読む

やっぱり自分には向いてないとか、あのときああすれば良かったとか。 好きなものを辞めるとき、ひとは言い訳を探します。 それも天才的なヒラメキでもって。 ほんとうに好きなら才能なんて…続きを読む

萌え殺すつもりかーーーーーーーー！

ヒロインつよい（語彙 気を抜くとアントニオ・バンデラスでも出てくるんじゃないだろうかと思ってしまうマカロニウェスタンなガンアクションと、かわいい女キャラたちの掛け合いが心地よい。…続きを読む

ミニ四輪。 それは手のひらサイズのレーシングカー。 実車さながらのセッティングバリューを持ち、操作技術を問われる本格的な競技用マシンといえる。 子供たちはこの小さな戦う機体に、お…続きを読む

昨日までの人生に満足していたのに、なにを手に入れてしまったらもう我慢ができなくなる。 それは向上心なのか、はたまた――。 ウィットにとんだ大人の掌編。 ぜひご一読ください＾＾…続きを読む

信仰。 この世でもっとも厄介な価値観のひとつ。 本作は最悪の出会いから始まるラブコメの王道を踏襲しつつも、国家的な価値観の対立を描いたポリティカルフィクションでもある。 タイト…続きを読む

タイトルからして、他人さまへのおすすめがはばかられる作品である。 しかしながら誤解してないでいただきたい。 本作はマジメな「超青春学園スポ根もの」なのである。 感動あり、涙あり…続きを読む

なぜ？ この作品はそれにつきるだろう。 というのも犯行もその犯人も、読者は数話のうちに分かってしまうからだ。 しかもスリリングなことに、刑事と犯人が何度も出会い、言葉を交わし…続きを読む

いわゆる異世界ものの導入部分を広げたといった印象の作品。 しかしながら凡百の異世界転移ものと本作が違うのは、案内役であるはずの女神さまが主人公の異世界転移をしぶる！ これがカウ…続きを読む

物語の導入。 とりわけ冒頭30枚には特別な意味がある。 まずは主人公が何者なのかをはっきりとさせ、主たる目的を提示する。 そして主要人物を登場させ、関係性のなかにそれぞれのパーソ…続きを読む

遺伝子レベルで自分の同じ人間がこの世に存在する。 そんな一卵性の双子さんたちにとって、それ以上の絆を他人に見出すことはかなり困難であると聞いたことがある。 ひとによりけりではあ…続きを読む

四編のショートストーリーから成るオムニバス作品。 妖怪をモチーフにしながらも、我ら人間社会を豊かに描き出す。 また本作は言葉遊びの名人でもある。 たくみな台詞回しにも注目くだ…続きを読む

ひとは最初に出会ったものを、唯一無二の真実のように感じてしまう。 それが純真無垢な頃ならよりその思いは強くなる。 だけどいつかは知らなきゃいけない。 それは「幻想」なんだぞと…続きを読む

ひとは見た目が100％ ――とまではいかないが、やはりかなりの要素を締めているとは思う。 ましてや思春期ともなれば、身の回りに怪訝な存在がまとわり付いてくることさえいとうもので…続きを読む

ひとは生まれてくるときにへその緒を切り落とされる。 これが人生で最初につく傷だ。 本来、全能であった存在から、ひととしての経験を重ねるごとにその神性は失われて我々はただの人間とな…続きを読む