ひとは最初に出会ったものを、唯一無二の真実のように感じてしまう。それが純真無垢な頃ならよりその思いは強くなる。だけどいつかは知らなきゃいけない。それは「幻想」なんだぞと。本作の主人公にもそんな特別な存在がいます。教師という立場上、慕ってくれる生徒に手を出すわけにはいかないが、そんなこと以上に、非現実的な「相手」への思いを断ち切れなくて。それがある日突然やってきます。別れと、成長と。