仕事とは何か。働くとは何か。
- ★★★ Excellent!!!
本作はとあるリサイクルショップを舞台とした、いわゆるお仕事ものの物語である。
しかも変に奇をてらわず、また無理な恋愛要素もない。
だが圧倒的に面白い。
それはなぜか。
すべての働く人間の心を打つからである。
そして「商売」の本質とは一体どこにあるのだろうかと考えさせられるのだ。
おそらくお話の多くは作者が実際に経験したことを元にしている。
業種は違えど、その多くは働く人間なら誰しもが一度や二度はぶつかる壁。そして乗り越えてきた試練だろう。
やり過ぎたこと、やらなかったこと。
やっておけばと後悔したこと。
そうした苦い思いが文面を通して、香ってくるのである。
ビジネス指南書?
いやそうではない。
これは働くすべてのひとへのエールと、失敗の記録である。
詳しくは本編を。
けっして損はさせない。
作者であるタカテン氏の力量を信じてほしい。