このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(226文字)
本来のお客様は子ども自身であることを忘れない。子ども相手に膝を折ってくれる。提案の数を増やしてくれる。本を好きになるには、素敵な出会いが欠かせないよねって。優しい気持ちになりました。長編で読んでみたい作品でした。
目的は本でもこんな店員さんがいてくれたら、目的に辿り着くまでの時間もきっと楽しい!また新しい本が欲しくなった時にも「あそこで買いたい」と飛び込みやすい。この時買った一冊は少女にとって大切なものになってると思います。さらりと読めて心があったかくなるおすすめ作品です!
本と人をつなぐ仕事って意識している店員さんどれくらいおる。こんな店員さんおったら、どんな本読んだらええか相談しとうなるやん。本屋さん行くのも楽しいなるやん。そやけど本屋さん自体がのうなって、淋しいわ!
自分が初めて買った本はなんだったか……そんなことを思い出してしまう作品ですね。私はどうだったかな。こんな優しい書店員さんがいる書店、最高ですね!日本のどこかにいて欲しい。本を選ぶこと。そのこと自体が物語になるのだなあ、としみじみ。
山道を歩く時、迷子にならないよう、枝を折って道しるべを作る。そこから生まれた言葉「栞」を名に持つ店員さん。その名の通り彼女は本を求めて彷徨う人の道しるべとなっていきます。そんな優しいストーリーです。
小さい頃、好きなものを欲しいって言えなかったです。「こんなものが欲しいの?」とか好きなものを否定されるのが怖くて。そんな気持ちに寄り添ってくれる書店員さん。本当にその子が欲しいと思うものを考えてくれる。本と人を繋ぐ。書店員さんの鑑です!こんな書店員さんがいたら、とっても幸せです!「初めて買ってもらった本が、私の大好きな本なんだー」って。そんなことを言ってるのを想像して。最後の女の子の姿に、私は泣きました。短編なのに、こんなに泣かされるとは思わず。この話、何度も読んでしまってます。とても良いです!オススメです!!
お題向けの短編完結作品ですが、書店員さんが様々なお客様と触れ合ってきた、これから触れ合っていく、ということを感じさせてくれる素敵な作品でした。さくっと読めるのでみなさんもぜひ!
ぼくは覚えてます。それほどまでに本との出会いは特別なものなのです。このお話に出てくるお母さんにはちょっと毒親感を覚えてしまいましたが、きっとお嬢ちゃんには伝わったと思います。ビバ、読書!
こんな店員さんがいる本屋が近くにあったら、本好きの子供になるかもしれないですね。
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