最後に温かい気持ちになれる掌編。 是非ご一読を。
主人公は地面を見つめます。また会おうねと約束したのです。その約束が守られるのか、ちょっぴり心配している様子。かわいい顔をみせてくれるのが待ち遠しいのですね。
夜中だろうが休みだろうが、ちょっと足をのばせばなんでも揃ってしまう現代日本。けっしてそれがいけないと言ってるわけではない。先人たちが勝ち取った豊かさは、平和であることの証だ。しかし豊かさのなかで我々がなくしたものもある。そんなことをふと思い出させてくれるお話。目を閉じて、そっと耳を澄ましてみよう――。
同題異話の作品です。素敵な作品でした。
きれいに咲いた桜に会いに来るのは誰でしょう。約束が果たされたとき、散った花びらは嬉し涙のように綺麗。春の訪れのように心あたたまる御話です。
友達を待っている一本の木。とてもやさしい、春の約束の物語。400字にも満たないのであっというまに読めます。ぜひ。
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