概要
岩井志麻子、参戦! 今も語り継がれる田原総一朗の生き返り伝説
明治26年。水害に見舞われたとある寒村の共同墓地に、まるで昨日か一昨日に葬られたような遺骸が横たわっていた。その名も、田原総一朗。わずか数え十歳で葬られることとなった総一朗は、岡山の昔話の桃太郎ほどに伝説の子だったという。
「間違いねぇ、こりゃ総一朗つぁんじゃ」
そう断言する幼なじみの老人・安則、死んだときのままの十歳の美少年・総一朗、同い年でいまは亡き初恋のセッちゃん。奇妙な三者は、電灯に照らされたぼっけえ眩ゆい座敷に集まって、朝まで語り合い――
「間違いねぇ、こりゃ総一朗つぁんじゃ」
そう断言する幼なじみの老人・安則、死んだときのままの十歳の美少年・総一朗、同い年でいまは亡き初恋のセッちゃん。奇妙な三者は、電灯に照らされたぼっけえ眩ゆい座敷に集まって、朝まで語り合い――