春野 セイ

最初は何が起きたのか、ふと首を傾げます。 それから、偶然だろうか、何か周りで起きていることに気が付かないでいる。 それはもしかしたら、日常なのかもしれない。 私にもあるかもし…続きを読む

冒頭から、「私」の気迫を感じます。 彼との約束、彼を信じて、五年を費やした――。 そして。 「私」がどれほど彼を愛しているのか、彼女の思いが伝わってきます。 「私」がとうと…続きを読む

最初は、んんん？　と驚きの全裸の人。 しかし、読み進めるうちに、全力で応援したくなる。 笑いありの、切なさと二人の相手を想いあうひたむきな気持ちに心が揺さぶられます。 ぜひ、…続きを読む

誰を信じていいのか、分からない。 優しい言葉、しぐさに心を許したかと思えば、実際は……。 そして、冷たいのかなと思えば、そうじゃなかったりと。 巧みな言葉と不思議な世界観で読者…続きを読む

過去形から始まると、胸に少し警戒心が生まれる。でも、これは、過去からのはじまりだ。 ものがたりは紡がれ、進んでいく。私たちは動いていく場面を追いかける。 ここ！　と思わずため息…続きを読む

春、桜の季節。 待ち遠しいですね。 桜だけは、一回くらいお花見したい。そんな気持ちにさせられます。 夏といえば？　たくさん行事があり過ぎて。 でも、甲子園、かな、やっぱり。 秋…続きを読む

最初は、ミントキャンディ。 ミントキャンディを口に含むと、ちょっとスース―する味かな。 次に開いたお菓子の箱の中身は、ウイスキーボンボン。 チョコレートのプレゼントで食べたことの…続きを読む

都市伝説。 この言葉に惹かれるのは、わたしだけでしょうか。 真実か嘘かを見抜くのは、体験してみないと分からないですが、物語はもう始まっていました。 もし、こんなことにならなけ…続きを読む

白か黒か。 どちらの色となるか？　 白の女神と黒の女神の対決にしては、あまりに残酷で自分勝手な勝負。 しかし、もしかしたら私たちの住む世界も本当は似たようなものかもしれません。…続きを読む

主人公の僕は、雨が好き。 雨を感じながら、ひとりで教室に残っていると、そこへクラスメートの女の子が入って来ます。 顔を合わせた二人の会話は、やっぱり雨のお話で。 そして、彼女…続きを読む

小学生の頃の二人の出会いから。 ガッコちゃんのことがとっても大好きな少年、ミー君。 でも、そのガッコちゃんには付き合っている人がいて。 ミー君のひたむきな恋心に胸を打たれます…続きを読む

主人公、千代子さんはとても口に出せない不幸な出来事から、自殺を考えてしまいます。 入水自殺を図ってしまい、謎の離島に流れ着きます。そこで、彼女は二度と本土には戻らないと決心して…続きを読む

ママチャリって、何となくなじみがあっていいですね。 姿かたちも安定しているし、誰にでも乗れそうな気がします。 異世界に転移する前は、普通の自転車。 ところが、この普通の自転車がし…続きを読む

最初の場面は、事故となりかけたと思った矢先、奇跡が起きます。 危ない目にあった女性は助かり、代わりに助けてくれた男性は消えてしまう。 ミステリーから始まり、助けた男性は異世界に…続きを読む

心霊スポット。 わたしも若い頃は、よく友達の車で夜ドライブして、興味深々で心霊スポットに遊びに行ったことがあります。 しかし、この小説はスケールが違います。 遊びに行く＝命を…続きを読む

一度、読ませていただいて、もう一度読み直して驚きました。 読んでいた違和感に、後から気づくなんて――。 ホラーでもあり、謎めいていて、緻密に計算されていた小説です。 一話では…続きを読む

恋愛はしてみたいけれど、行動できずに悩んでばかり。 高校一年生の結姫ちゃんですが、ある日、ラブレターをもらって。 そのラブレターもユニークですが、彼女たちにはさらに秘密がありま…続きを読む

こんなにひたむきに髷のことを愛している人たちがいたのか、と思えるほど、武士の髷について語られています。 時代劇は心が洗われる、と語る主人公、結衣くんは、純粋に髷が好き。 そんな…続きを読む

かつて私にも懐かしい高校時代がありました。 読み始めて気が付けば、教室の中に自分も溶け込んでいるかのようでした。 前の席の友達が椅子に座り、こちらを振りかえって笑いかけている。…続きを読む

事の起こりは、ユリエッラ様のご結婚です。 しかし、幸せいっぱいの天真爛漫で可愛らしいユリエッラ様の結婚に、何か不穏な気配が漂い始めます。 個性的な登場人物は表面的には何だか優…続きを読む

子ども時代に誰もが通る道。 出だしから引き込まれ、自分が子どもだった頃を気が付けば思い描いていました。 読み進めるうちに、うんうんそう思います、と頷いていました。 懐かしさが胸…続きを読む

王都警備隊の秘書に任命された主人公、キアラちゃん。 初めての職場で、ドキドキと緊張している彼女の様子がこちらにも伝わります。 悪をくじいて市民生活の平和と安全を維持する警備隊の…続きを読む

本当だ。アルバイトに行くって言っている。 読み進めていくうちにいつの間にか文章に呑み込まれていて、気が付けば物語が終わりの方へ。 最初の一話に戻ってもう一度再確認すると、「聞き…続きを読む

トラウマ。 それは、どんな人でも一歩を踏み出すのはたやすいことじゃありません。 主人公のオリバーは、幼い頃に心に深い傷を負ってしまいます。 優しすぎるがゆえに、他人の痛みもよ…続きを読む

作者様は、物語を自分の手で作るのは、未知の世界で難しい、と最初に語られています。 タイトルやキャッチコピーから見ても、素直にご自分の気持ちを綴られているエッセイです。 『創作は…続きを読む

わたしがもし、魔王になったら。 一番強い魔王様なら思いのままかも、と想像しますが、魔王軍の仲間たちって一筋縄ではいかなかった。 しかも、天才と呼ばれても外見が１０歳だったら、苦労す…続きを読む

はじまりは厳かな雰囲気。 何やら、思いつめたような主人公マギアさんが現れます。 彼は自らの手で創り出した魔法陣を見下ろしていて、彼に一体何があったのか。 そこへ、愛弟子のシャイナさ…続きを読む

聖女だったエリンちゃん、第一王子に呼び出されて、何事かと思いきや、あり得ないおかしなことを平気で言われてしまう、その上、そんなことありえますか？　と驚きの展開に。 自分のことを心配…続きを読む

社内のあぶれ者ばかりが流れつく、雑用処理の部署にいる川原課長は、四角四面、杓子定規と真面目な課長。 そんな川原課長は、部下には厳しく規律を乱さないと振る舞いますが、そこにマイペー…続きを読む

最初は、同性なのにきれいな人だな、と思っていたのに、いつの間にか、彼の姿を探してしまう斉賀くん。 斉賀くんはノンケ（同性に興味はない人）なのに、相手の男の人、持留くんが気になってて…続きを読む

読後感、しばらく呆けてしまいました。 すごい、熱量のある心のこもった作品でした。 始まりは、シートベルトを外す音。車に乗っているのか。そこは雪の中。 車の中の男女の話から、どんど…続きを読む

　独特の世界観。なんだか身近にありそうで、完全なファンタジーな世界が広がっています。 　深い森の中に読み手も一緒に入り込み、手に汗握る展開が待ち受けていて、一喜一憂しています。 　…続きを読む

　勇者視点のお話は読んだことがありましたが、魔王側からは読んだことのなかったので、すごく興味が湧きました。 　どんだけ強い勇者なんだ、と思いつつ、魔王の娘であるグロリア様が、戦い…続きを読む

　旅館のアルバイト。 　やってみたことはないですが、なんだか旅館って響きに引かれます。 　主人公が面接で意味深な質問を受けて、もし、私だったらどうするかな、と考えました。 　たぶ…続きを読む

　テニスのことをほとんど知らないのですが、あ、テニスってこんなにいろんな技があるんだ、と驚きました。 　主人公、太陽くん。彼のペアの月(ルナ)くんのお話です。 　どうして彼はいな…続きを読む

　アトランティス。 　いろんな単語が散りばめられ謎解きのようなストーリー。 　闇に葬られそうな真実を巧妙にうまく表現されて読みやすいです。 　二人の主人公がどのようにして、出会っ…続きを読む

　読み進めていくうちにはまってしまう。 　ところどころに笑いのツボが散りばめられて、突っ込みを入れてしまいたくなる、妙に優しく甘いストーリー。 　カンちがいされたオユンの運命は？…続きを読む

　メイドちゃんが、突然の訪問者を温かく受け入れてくれた、と思ったとたん、いきなりの襲撃に。 　ところがメイドちゃんの反撃がすごい。 　アクション顔負けの魔法が次々と繰り出され、読み…続きを読む

　背中に海藻が生えている一風変わった人魚のグリン。 　その海藻を病院で見てもらうために、いろんな海の住人たちと出会い、旅をしていく。 　お魚が好きな人、海の不思議、ユニークなキャ…続きを読む

　最初の文から作品の魅力に引かれました。 　先生とかしがらみとか、まわりのことだとか、ぼっちだったとしても、その子なりの世界がある。 　だけど――。 　一話目から、読者の心を引き…続きを読む

　第一話を音読したら、心に沁みます。 　しっとりした静かな文体が、今しか感じられない、切り取られた青春を一枚ずつ写真におさめられているかのよう。 　抽象的でいて、それらがゆっくりと…続きを読む

　妹への愛情とその合間に、ぎっこん、ばっこん、やまがのじいさんの調子がテンポよく入って、なんだか愉快な気持ちとお兄ちゃんの優しい気持ちに癒されます。

　宇宙という亜空間。 　昔から、宇宙船のお話は大好きで憧れでした。 　特に、宇宙服。体にフィットしたスッキリした感じが好きで(独断と偏見です)。女性はミニスカート(独断と以下同文)…続きを読む