花びんの中で
少しずつ色を失っていくチューリップと
少女たちの距離感が
そっと呼応する物語。
「先に見つけたのは、わたしなのに」――
そんな言葉にならないざらつきが
教室のざわめきや放課後の約束の合間から
静かに胸に滲んでくる。
男子とばかり遊ぶ〝わたし〟と
花を放っておけない由衣ちゃん
そして花を持ってきたエリナちゃん。
たった三人と一つの花びんだけで
〝少女未満〟の心の温度差や
親友という言葉の居心地の悪さが
驚くほど鮮明に立ち上がってくるのが
印象的でした。
優しいのに少し残酷で
淡い色合いなのに
どこか血の気を感じる一編。
あのとき教室の片隅で覚えた
小さな嫉妬と名付けられない寂しさを
そっと思い出させてくれる作品です。
前作、少女未満のわたしたち(『みつけた日』)にて、絵画工作教室で起こった出来事から、由衣のことを知り始めた早苗。
5年生に上がり、教室も一緒になりますが、互いに遊ぶグループが違うために、仲が深まることはありませんでした。
しかし、教室に飾られることになったチューリップを通して、早苗は再び由衣のことを知るようになります。
とても静かな物語ですが、男子と女子の壁や、担任の茂木原先生のリアリティなど、詳細な描き込みがとても素晴らしいです!
そして何より、早苗の視点から描かれる、由衣の優しい行動に胸を打ちます!
優しい気持ちに立ち返ることができる、素晴らしい物語です!
是非ともご位置下さい!
チューリップがあまり好きではなかった👀🌷
チューリップのイメージ。
小さな子が必ず、絵で描く✏️
わかりやすい形。
プラスチックの造花。
生き物のように、あまり感じられなかった。
大人になり、職場のプランターの世話をするようになって、チューリップを球根から育てた。
寒い冬に植えて、厳しい冬を越えて、
春に愛らしい芽を出す🌱
ツボミが開き始め、ようやく何色の花を咲かすか教えてくれる🌷
形良い花は徐々に開き、パラリパラリと花びらを落とす。
生き物じゃん👀
チューリップも生き物なんじゃん!
それから、チューリップが好きになった👀🌷💕
というより、お花すべてが好きになった。
けど、女の子···女性は最初から、この感性を持っているような気がする。
このお作品を読み、さらにそう感じた。
少女未満のわたしたち。
ミスミテンテン様が描く、そのゆるやかなな変化が興味深い。