私は何を思って生きてきたのか。なんのために逃げ続けたのか。

刑事と私。

私とはいったい誰であろうか。
民宿の二階から、外を見ている私が語る。犯罪者としての過去。

殺人罪の時効が迫る女の心情を作者の小田島匠様が描き切りました。

女の心情をここまでリアルに。日本海の冷たい海をバックに女は語り続けます。

私はどうするのであろうか。迫る刑事、迫る時効までの時刻。

この時の私の心情はどんなものだったのか。しんしんと降る雪景色と共に、この迫力ある小説をぜひ堪能していただきたい。

息をのむ文章に、一気に引き込まれると思います。

お薦めいたします。

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