概要
創作しないほうがいい時、創作しないジャンル、結局書かなかった話、など。
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- ★★★ Excellent!!!笑って休めて効く、優しい実用エッセイ。創作再起の伴走者、心強い一冊です
まず、タイトル勝ち。そして中身はもっと面白い。日常の不調やメンタル、他作品に影響されやすい瞬間まで、「創作しないほうがいい時」をユーモアと実感で描いたエッセイです。冒頭のぶっ飛んだ例えに、いきなり心を掴まれました。「ペットのサンショウウオが幽霊に取り憑かれて、スマホをハッキングしてきた」なんて、そんな発想あります?(しかもオチに「面白いのでどうなったか教えてください」。ここで作者の距離感と読者サービス精神が伝わります)
本書の良さは、笑いだけで終わらないところ。体調が悪いときは「創作はお休みして、必要なのは食事と睡眠」。さらに元気の合言葉として「『おいしい・うれしい・たのしい』が大事」と、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!まさに真逆の発想! 多くの創作者にとって価値あるエッセイだと感じます!
何か新しいものを創作することには痛みや苦しみを伴うことが多い現代。プレッシャーや時間制限に追い込まれている場合はなおさらです。
しかし、そんな時こそ、ふ……と力を抜くことができたら。
頭ではわかっていても身体は嘘をつきませんよね。自分を労ってあげてください。このお話はそんな気づきに与えてくださるありがたみに心が和みます。
創作のノウハウ論は世に溢れていますが、この創作しない論という発想は珍しく、一瞬虚をつかれるようなインパクトを受けます。
体調がすぐれない時、精神的につらい時は追い込みたくても追い込めない。そんな経験はありませんか?
すごく面白い作品を見た直後?
こんな時も創作しない方が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!創作しない創作という、悟りの境地。
メジャーリーガーとか、プロスポーツの選手を見て、
うわあこの人は、日頃から何を食べたらこんなにデカく強くなれるんだろう?
と思ことありますよね。
この例えが最適なのか不明なのですが私の場合、志草先生がそれに当てはまりまして。
……いや人体の話ではなくてね?
この人は普段、何を考えてて、何を趣味として、どんな生き方をしていたらこんな物が書けるんだろう!? とずっと思ってたんですよ。
ずっと思ってたところに、こんな創作論を出してくれるのだから。
良い時代になったもんです。
その名も創作しない創作。
この先生が、今まで書かなかった物とか、手を出さなかったジャンルとかを引き合いに出しなが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!すべての作り手へ贈る、優しい”お休み”のススメ
何かを生み出すことに少しでも携わったことがある人なら、誰もが一度は感じるであろうプレッシャーや焦燥感。
志草ねな氏のエッセイ『創作しない論』は、そんな張り詰めた心を軽くしてくれる、まるで優しい保健室の先生(比喩あってるかな?)のような内容でした。
まず素晴らしいのが、タイトルにもなっている「創作しない」という視点。
普通なら「どうすればもっと良いものが作れるか」という方向へ向かいがちな創作論とは真逆の発想で、「今は作らなくていいんだよ」と徹底的に寄り添ってくれます。
体調が悪い時、心が疲れている時、そんな当たり前の、でも見過ごしがちな自分からのSOSを最優先することの大切さを、具体的な言葉…続きを読む