冬場蚕〈とうば　かいこ〉

この小説の良さを言い表す言葉を考えていました。 「眩惑」 これがぴったりなように思います。 特徴的なキャラクター、テンポのいい掛け合い、ぐちゃぐちゃなのに破綻しない構成。 小…続きを読む

国という大きな力に翻弄された、騎士・聖女・勇者の物語。 世界を救いたい聖女。 聖女を守りたい騎士。 国の悪徳に気づきながらも逆らえない勇者。 運命の濁流は、そんな彼らを最悪の形…続きを読む

めちゃくちゃおもしろかったです。 キャラクターもみんな可愛いし、読みやすいのに、それを支えるミステリ部分は唸るような巧さでぐいぐい引き込まれました。 やっぱり探偵は人を食ったよ…続きを読む

この作品の主人公であり、探偵役のルーシー・アシュフォードは、孤児院出身の十六歳の少女である。 彼女は、およそ探偵らしい偏屈さも、皮肉も、持ち合わせてはいない。 無垢な少女のまま、探…続きを読む

現代社会の行く末を示唆するような作品でした。 母親のことを理解しているようで、その実、まったく理解できていなかった家族。 チャット相手のことを誤解したまま自死を選んだ母親。 現…続きを読む

設定も、キャラクターも、文体も、すべて最高です。
世界は明日終わるかもしれないけれど、それでも彼女のことを想い続ける。
素晴らしい百合をありがとうございます。

空気感がとてもよかったです。 しんと静まりかえった冬のなか、暖かな春を想う主人公。 無垢な子どもに手を引かれて、春を探しに行く。 とても心が温かくなりました。 この作品のタイ…続きを読む

ここに描かれているのは、薄皮一枚めくれば誰もが持っている業というものだ。 自分が同じ立場になったとき、空気の重さに耐えることができるだろうか。 切られた口火を責めることができるだろ…続きを読む

たった一分、されど一分。
こういう小説に出会えることが心底うれしい。

百合の花は、美しいが故に恐ろしい。
人の愛執を、ホラーを下地に描ききっている。

この小説を笑っていられる時代があと何年続くのでしょうか。

奇抜なアイデア。ダーティーな物語。堅実な文学表現。 薬売りのりんを中心として展開される物語の第一章である本作。 村長に隠された謎を解き明かすミステリであり、 愚かしい人情を描い…続きを読む

まるで漫談でも聞いているような感じで、気づけば最後まで読んでいました。

なんのやる気もないときに読むと元気になれます。

とても没入感のある作品でした。

気軽に読めるのでぜひ読んでください。
アンケートに答えてください。

私からもお願いします。
ご協力ください。

もし隣人が思い込みが激しくて、こちらの話を聞かず、暴走するような人間だったら。 これは誰の身にも起こりうる恐怖の一幕である。 自分の身を守るためなら、ルールを破る覚悟も、ときに…続きを読む

誰でもいつかは大人になってしまう。 そして、自分が子どものだったときに感じていた理不尽や、不平不満や、違和感を忘れ、「これが貴方のためなのよ」「大人になれよ」なんて大人の顔をして…続きを読む

一昔前はネットの相手と会うなんて、恐ろしいことであった。 しかし今やマッチングアプリで出会うことなど、普通になってしまった。 ネットだけのつながり。 写真を見て、メッセでやり取り…続きを読む

一分で読めるからと気を抜いていたら……やられました。 たった1500文字足らず。読書時間は一分。 しかしそこには恐怖の暗黒と、想像のための白紙が、十分すぎるほどに用意されています…続きを読む

※第一章まで読了したレビューになります。 この作品の魅力はなんといっても、視点主のアリスの軽妙な語り口にあると思います。 ニヒルでシニカルな名探偵・姫野葵。 その隣で天真爛漫に…続きを読む

偏屈で、好奇心旺盛で、傾奇者の作家、武原紙魚。 彼女は、友人の五厘凪から疾走した遊女の話を聞き、その調査に乗り出すことにした。 しかし、どうやら一筋縄ではいかないようで―― いく…続きを読む

めちゃめちゃ面白かったです。

短い中に意外性があって、キャラクターも立っていて、読み応え抜群でした！

こういう、「本気で考えるにはくだらない説を、本気で考えているようなシチュエーション」に弱い。我慢しても笑ってしまう。

冷静な文体とのギャップでも笑えてしまった。

ゲーム感覚で小説を読めて、とても面白いです。
アイデアが斬新です

軽い文体で読みやすく、さくさく読める反面、
ストーリーがどこか不穏で、ミステリの色気がたっぷり詰まっています。

とても楽しく読ませていただきました。

ふざけたミステリーかと思ったら、最後で全部持っていかれた。

ちゃんと筋道の通ったミステリで、脱帽です。