天川

多くの人に共感を呼ぶであろう、この物語。 しかし油断すると、これに陥っている人もいるのではないだろうか。 いつもそこにある暮らしが、誰かのお陰で、 あるいは誰かの犠牲のもとで成り…続きを読む

実現性云々は、置いておきましょう、一旦ね アイデアとは、それ単体が価値を持つものではないかもしれないが、 価値を発生させるまではノーコストで生み出せるものでもある。 本が売れな…続きを読む

この作中に出てくる症状は 本人でさえ気づかないままに見過ごされていることも多いもの 昔から、 変わった子、おかしな子 「理解力の無い人」 と思われている事もあるのかも LiD/…続きを読む

小学校から中学に上がる、そんな繊細な時期に見せた 無邪気で無防備で、無垢なる輝き でも、そんな時間は多分一瞬で過ぎ去ってしまうのかもしれない。 ずっとこのまま見つめ続けていたい…続きを読む

いわば、芸術をつぶさに見つめ その一挙手一投足を紐解けば 自ずとこうなるのであろう 虚飾と狡さとを廃し 一心に向きあった者だけが その境地にたどり着けるのだろう 恐らくだが、鼻…続きを読む

終わりの予感に必死で蓋をし 途切れた心を繋ぎ止めようともがく あまりに痛々しく、不憫であるのに だれもが結末を疑わない 重ねた想いの分だけ自らを苛むこの痛みは 遥か昔からきっと変…続きを読む

押し込めようと、封じ込めようと 世間の柵に迎合しようとも 走り出した想いは、 過ぎ去った時間も感情も吹き飛ばすほど 二人の心を掻き立てた 行ったりきたりの、回想と今との対比と揺ら…続きを読む

狙って、こういう書き方をしたのか 或いは、自然体なのか この判断はむつかしい いえいえ、そんな余計な解釈など忘れて ただひたすらに、この空気感に浸りましょう 女性の悩みは千差…続きを読む

好きなドラマや映画、番組などが出演者の不祥事で永遠に抹消されてしまう。 近年度々起こる事象です。 犯罪を犯した人を肯定する、という訳にはいかないということはわかります。 番組ス…続きを読む

国道沿いに見かける 24時間明かりを灯す（最近は節電してるのかも） 不夜城のごとき、無人の空間 立ち寄るものに一時の休息と、安らぎを与えてくれる 自動販売機と、遊戯筐体 ある意…続きを読む

彼女の旅はいつも私を、まだ見ぬ世界へ連れて行ってくれます。 そんな中で、意外な素顔を見せてくれることも 偶然ながらあり得るのだと、ちょっと驚きました。 どんな時でも泰然としていた…続きを読む

「あなたって扇風機みたいな人ね」 扇風機って、なによ？ あたしもこの言葉の意味がわからず 暫くの間、床を転げ回りました。 え、あなたも？ ……やっぱりw でも、それで良いので…続きを読む

共有の場所、景色のいい給水塔 そこで語られる、他人のような父親の話 霧のように本だらけの部屋を焦げ臭くして 彼の父親は、脱け殻のようになった蔵書を残して死んだ いい時代だった …続きを読む

薄汚れた、なんて言っちゃいましたけど 作中には全く、薄汚れた表現はありませんよ？　念の為✨️ ですけど、なんとなくこの「お兄さん」 自分のことはあんまり「良い大人」だと思ってない…続きを読む

PVの数に、一喜一憂し 星の付かないことを嘆き やがて諦め、筆を置く 多くの書き手が経験したことなのかもしれません。 でも、たったひとつのコメントで 筆を折ることを思い止まった…続きを読む

滴る汗 水桶に冷やされた大きなスイカ 蝉の声響く、小道の木陰 逃げ水── これらは作中語られてはいません そんな文字は必要ないのです 作品から感じる息吹を浴びて 私の脳裏に描か…続きを読む

踏み外さない勇気があるのなら
この物語を読んでみるもいいと思います

時代絵巻のような優雅で緻密な描写の中に 科学と人の生きざまが織り込まれております 時代のうねりは、二人になにをもたらしたか そして、世界はどう動いていくのか そして、そこに変わ…続きを読む

夫への心尽くしの食卓は
彼女の真っ直ぐで一途な愛の証

例え、彼は気付かなくても
この想いは、ずっと変わらない

この展開は、ちょっと虚をつかれました
いちゃラブ展開だと思って読み進めると、足元掬われますよ✨

時を超える、想いと記憶に
心が疾走ります

私が思うに、 パンドラの罪で最も重いのは、 匣を開けたことではなく、 最後に希望を出してしまったことだ───── とある物語の中で語られた、印象的な一節です 明けても、夜…続きを読む

春の桜、桃色天蓋　おままごと 吊り橋、下駄 雲の島、川底 繁華街、蛇口から落ちる水 すべての事象に、色を乗せる 思いと言葉の意味を、どうか最後まで離さないで欲しい いずれ…続きを読む

露天風呂からの紅葉
旅先での、再会

情交、新たな出会い

そして、月夜の一瞬の幻……


週末は、旅に出るのもいいかもしれない

友にもらった名前 痛んだ帆と船体 島を訪れた記憶と風景 いつか世界を巡る日まで…… 生きることは旅すること 出会いと分かれがあり 痛みと怖れに向き合うことでもある 船は…続きを読む

『罪を犯すのはその人が弱いからだ』 この言葉には防犯思想が全く含まれていないと常々思っていた 弱いからだ、と断じて何か解決することなど一つもない せいぜい、それを言った人間が優…続きを読む

最後に残っていたのは、希望であった パンドラの箱の有名な一節ですね✨ しかしこの弁当箱、希望が出てくるまでの焦らし加減が結構絶妙w 喰うなよ、絶対喰うなよ……フリじゃないぞ！…続きを読む

王道の物語、 と言ってしまっては少々言葉足らずになってしまう 一つ一つの要素が、 どれも予感と、切なさを漂わせ 物語の結末に手繰り寄せられていくよう…… それでも、彼女の想いは…続きを読む

ホラーチックなミステリー調の冒頭から、一気に掴まれます。 怒涛の展開に、振り落とされそうになりながらも、物語の重厚さと確かな筆致は読み手を掴んで離さないでしょう。 不気味で重厚で…続きを読む

冒頭の、謎を感じさせるミステリータッチの物語の入りに 掴まれるままに駆け抜けてしまう 一瞬んも幻のような、それでいて重厚感さえも感じさせるような そんな物語 ……平凡な感想さえ出…続きを読む

不意に訪れた田舎の描写に 生々しいほどのリアルを感じつつ 何処かおぼろで虚ろな空気感 明確と曖昧の緩急が織りなす短文の集合体は 斬新な情感をもって物語を形作っていきます この物…続きを読む

能力を持つものは、その力を発揮する使命を帯びている 世界とは、そういうものだと信じています。 自分一人、いなくたって何も変わらない それは、ある意味では正しいのかもしれません …続きを読む

共感されたいなんて、烏滸がましいことは言わない 理解できないのも分かっている 自分が何処かおかしな人間だということは重々承知している 自分だって変われるものなら変わりたいと思って…続きを読む

何者かになれると思っていた きっと子供の頃は誰もがそうであっただろう 楽しいことも、苦しいことも 子供の頃から、みんなそれなりに味わい いつしか年齢だけはおとなになってゆく で…続きを読む

寓話の再定義という枠に留まらない 力強い舞台設定と、物語の背景を見事に取り込んだ 傑作と言わざるを得ない、渾身の一作 かの「デンデラ」を彷彿とさせる…… 『鬼退治には──続きがあ…続きを読む

人によって、 筆で文字を書き付けるという行為の意味は 少しずつちがうのかもしれない 溢れる思いが抑えられない 書かずにはいられない ……書く時間すら工面できないのに 思いが溢れ…続きを読む

国鉄の文字に、 公衆電話に、旧駅名に、 温泉宿とタクシーに 父親と息子二人の屈託の無いやり取りに── 時代と情景をこれでもかと感じ取れます✨ かつてはこれが日常だった 過ぎ去っ…続きを読む

SFという文字をみて、ある種の先入観を植え付けられたなら この物語は、一段と重厚なものを帯びて読者に迎えられるだろう。 この世には、まだ人間の及ばぬ謎がある その人知を超えた謎に…続きを読む

とある、 ──今ではもう珍しくなってしまったかもしれない 古き良き、喫茶店 漫画の並んだ本棚、テーブルゲーム筐体 灰皿を出してくれる…… どれもが、今はもう失われつつある文化 …続きを読む

星に願いを── でも、叶えるのは、自らの想いと行動 ともすれば、よくある学生恋愛ドラマ でも、彼らの夢には困難と代償が行く手を阻む あの日見た、星空は 一人で見るには遠く、切…続きを読む