風鈴の音が、聴こえた──

人生の仕舞い方を
ここまで明確に用意周到に迎えられる人はいるだろうか

全てをありのままに受け入れ、
それでも魂は生を謳歌している

死出の旅を思わせるはずなのに
灯籠流しの情景はどこまでも優しく穏やかである

優しさの対価が欲しかったわけではない
傷を舐めあったのでもない

そこにある、心に触れただけの事


澄んだ風鈴の音が、心に響いています

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