テーマが、バストが大きすぎる女性の悩みは、なかなか人にはわかってもらえない。
───ボケ〜〜っ!!
です。
あ、最後の、ボケ〜〜っ!!は、ヒロインの社会人女性の心の叫びです。はい。
※下ネタはいっさいございません。
ここにあるのは、人に理解してもらいづらい、バストに関する悩みです。
男性からも……。
女性からも……。
バストが大きすぎる、というだけで、そうでない人からは想像できない世界が広がっています。
ヒロインは、自分の大きさを誇りたいわけじゃない。人を見下したいわけじゃない。
ここにあるのは、〝悩み〟なのです。
ヒロインは、悩んでクヨクヨ、というより、前をむいて悩みに立ち向かう強さを持った女性なので、読後感が良いです。
とにかくオリジナリティがすごいのです。
文章は軽快で読みやすく、それでいて景色が目の前に浮かんでくるような正確な描写。
テンポが良くてスラスラ読んでいる間に、作品の世界に引き込まれます。
そして、描かれる内容もまた独特。
シュールで笑えたかと思うと、ふむふむなるほどと納得するようなことも。
しかし、一番特筆すべきことは対象への切り口の素晴らしさかと思います。
同じ内容のあらすじを渡されても、ここまで味わい深く書ける人はまずいないでしょう。
この変わった切り口が展開とマッチして非常に面白く読めるのだからすごい!
まあ、未読の方には何を言っているのかよくわからない、ということだと思うのでぜひご一読を!
この感動を共有して欲しいです。