時代に取り残された空間、それは自分と向き合うためにあるのかもしれない

国道沿いに見かける
24時間明かりを灯す(最近は節電してるのかも)
不夜城のごとき、無人の空間

立ち寄るものに一時の休息と、安らぎを与えてくれる
自動販売機と、遊戯筐体

ある意味、真っ当な生き方をしていれば
立ち寄ることさえ無かったかもしれない
深夜時間の、この空間

日常の中にあって、この中はまさに異次元だ
他者の存在から隔絶されたような一種独特の心理を
否応無くあなたに呼び起こす

そこに安らぎを感じるか
寂寞に襲われるか──

その場を離れれば、再び日常の輪の中へ
その境目を跨ぐ行為は
容易であるが故に、問いかけるものがある