誰であっても、彼の者を愚かとは呼べない

いわば、芸術をつぶさに見つめ
その一挙手一投足を紐解けば
自ずとこうなるのであろう

虚飾と狡さとを廃し
一心に向きあった者だけが
その境地にたどり着けるのだろう

恐らくだが、鼻で嗤っている者もいるだろう
だが、ひとたび視点を変えたとき

物書きとは誰もがこういう存在であることを思い知る